當麻寺中之坊 春季特別展「中将姫展」

葛城市にある當麻寺中之坊で、女性を単独で描いたものとしては国内最古とされる肖像画が特別公開されています。

肖像画として描かれているのは、當麻寺の本尊になっている国宝の「綴織當麻曼荼羅」を一夜にして織り上げたとされる奈良時代の藤原氏の女性、中将姫です。掛け軸の肖像画からは、幼い頃から仏教を篤く信仰して生きたまま仏になったと伝えられる中将姫の凛とした姿を伺うことが出来ます。今回の特別公開は、6月頃から予定されている修復作業を前に行われたもので、会場には、中将姫が書き写したとされる経典や国宝の「當麻曼荼羅」の鎌倉時代の写本なども並び、訪れた参拝者らは見入っていました。

また、花の寺としても知られる當麻寺の境内では、今、ボタンの花が咲き誇っています。中之坊では、今年から山野草を集めたスペースも設けられ色とりどりの花との対比を楽しむことが出来ます。なお、中将姫にまつわる特別展は、5月6日まで。ボタンの花は、5月の初め頃までが見頃だということです。

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