自衛隊が石垣で初の公道使用訓練 自衛隊幹部「意義ある」

石垣市では24日陸上自衛隊による公道を使用した訓練が初めて実施され、自衛隊の配備に反対する市民からは抗議の声が上がりました。

24日午前6時に始まった訓練は災害で道路が寸断したことを想定し自衛隊員が避難所となる施設まで徒歩で救援物資を運ぶというものでおよそ30人が隊列を組んで市街地を通過しました。

去年、石垣市に自衛隊が配備されてから公道を使った訓練が実施されるのは初めてで自衛隊配備に反対する市民からは「軍事訓練だ」と抗議の声が上がりました。

▽沖縄戦体験者 山里節子さん:
「こういうのを一旦許すと恒常化してしまうから今はこれくらいの人数で済んでいるけどその内段々エスカレートして増えていって街中練り歩くようになる」

一方、自衛隊側は「今後、大きな地震が発生する可能性はある」と訓練の意義を強調しました。

▽八重山警備隊 千々和将一小隊長:
「自衛隊の活動に対して様々な意見があることについては承知しておりますただ我々を必要とする場合には与えられた使命を責任感を持って果たすことが重要だと考えています」

また、石垣駐屯地の井上指令は取材に対し「明和の大津波の日に災害物資輸送訓練が出来た事は意義がある」などとコメントしました。

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