カラスの巣が停電の原因に 東北6県で過去最多

カラスが繁殖期を迎え巣作りを行うこの時期。
カラスの巣が停電の原因になるとして電力会社の作業員による撤去作業が行われています。

毎年この時期に繁殖期を迎え巣作りが盛んになるカラス。
東北電力ネットワークではカラスの巣の撤去作業を行っていて去年県内では3700個余りの巣が撤去され東北6県では最も多くなりました。

ことしは暖冬の影響もあって巣作りの時期が早く先月、既に430個の巣を撤去したということです。
きょうは作業員たちが中山町で確認された高さおよそ11mにある巣の撤去を実施。

「取り除かれた巣の直径は60cmほど重さもそれほどありません。巣の中にハンガーなど金属製のものがあると停電のリスクが高いということです」

また木の枝だけで出来た巣でも雨に濡れることでショートする事もあるといいます。

カラスの巣が原因となった停電は去年県内で22件起きていてすでに今年も12件発生。
未然に防ぐ策も必要になっています。

「こちらの電柱の電線と電線の間にあるカゴ「カラスハウス」。あえて電線に触れないところに巣を作らせる仕組みになっている。」

この他にも羽を傷つけられるのを嫌う習性を利用し巣を作りやすい位置に「針山」を設置するなど対策を行っています。

【東北電力ネットワーク配電工事課 村山祐也氏】
「剪定の枝やハンガーは軒先に出さないように。電柱を見上げることは少ないと思うが散歩した時など(カラスの巣を)見かけたらコールセンターに情報提供していただけると助かる」

コールセンターの番号は0120-175-336。

また、東北電力ネットワークのホームページからも情報提供ができます。

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