東京国立博物館で行われた建立900年の特別展に貸し出されていた仏像が、展示を終えて平泉町の中尊寺金色堂の元の位置に戻され、24日これを記念した法要が行われました。
24日の法要は、仏像が元の位置に戻ることを意味する還座(げんざ)を記念して行われたもので、僧侶6人が仏像に魂を入れる開眼(かいげん)を行いました。
平泉町の中尊寺は、今年の金色堂建立900年に合わせて、今年1月23日から今月14日まで東京国立博物館で開かれた特別展に、国宝の仏像を含む関連作品50点を貸し出していました。
24日に法要が行われたのは貸し出された作品のうち、奥州藤原三代の初代清衡が眠る中央の棺の上に安置されている阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)など全て国宝の仏像11体です。
(中尊寺 菅原 光聴 執事長)
「3か月近くに渡って東京で多くの皆さんに平泉の浄土を感じていただくことができた。今度は私たちが平泉の地で金色堂を建立した清衡公の志した平和の祈りを発信していかなければ」
中尊寺では金色堂建立900年の今年、企画展や記念品の配布などを予定しています。