運用が始まった熱中症特別警戒アラート 昨年長崎県では全国最多となる42回の「熱中症警戒アラート」発表

広い範囲で過去に例がない危険な暑さが予想された時に発表される「熱中症特別警戒アラート」の運用が24日から始まりました。

「熱中症特別警戒アラート」は気温や湿度などから計算された『暑さ指数』が全ての地点で35以上になると予測された都道府県を対象に環境省が発表する情報です。

これまでの「熱中症警戒アラート」よりも一段高い警戒を呼びかけるもので発表された地域では過去に例のない危険な暑さとなり、重大な健康被害が生じるおそれがあるとされています。

このため「特別警戒アラート」が発表された場合には
・熱中症の予防のほか
・屋外での運動、外出、イベントの中止や延期
・リモートワークへの変更検討などが呼びかけられます。

今年の運用は10月23日まで続けられます。

熱中症特別警戒アラートの運用開始の背景は

環境省によると地球温暖化の影響で熱中症を引き起こすような危険な暑さとなる日が多くなっています。

「熱中症警戒アラート」は2023年、全国で1,232回発表されており、長崎県では3年前21回だったのが、翌年は40回、さらに2023年は42回と全国最多でした。基準は変わっていないのに発表回数は3年前と去年では倍増しています。

「特別警戒アラート」の基準に達するような「広範囲で危険な暑さ」は全国でもまだ観測されていませんが、その前段階である「熱中症警戒アラート」が出された際には、こまめな休憩や水分補給熱い場所での運動を避けるなど対策を心がけることが大切です。

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