今の寄居町に、戦国時代に存在した鉢形城の城主、北条氏邦ゆかりの文化財を展示した特別展が、さいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館で開かれています。
鉢形城は、日本100名城に数えられる中世の城郭で、北条氏邦は16世紀後半に城主を務めました。
会場には、氏邦ゆかりの書物や仏像などの文化財、147点が展示されています。
北条氏は現在の寄居町や長瀞町、それに熊谷市などを支配していました。
北条氏邦判物垪和又八郎宛は、氏邦が家臣に対して領地の権利を保障する目的で作成されました。
また、氏邦と家臣が奉納し、小鹿野町の法養寺薬師堂に受け継がれる仏像14体も紹介されています。
このうち、木造日光菩薩・月光菩薩立像は、法養寺の本尊の左右に対照的な姿で立つ特徴的な像です。
太陽や月の光が区別なく世界を照らすように、人々を守るさまを表現しています。
特別展「鉢形城主北条氏邦」は、5月6日まで、さいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館で開かれています。