34年ぶり歴史的円安でカフェ悲鳴 1ドル134円台→154円台後半で輸入品が高騰 道民生活にも影響が

円安が止まりません。現在は1ドル154円台後半と34年ぶりの円安ドル高水準となっています。この歴史的な円安の影響で身近な輸入品も値上がりしています。

廣瀬美羽記者)

「ずらりと並んだ箱。チョコレートなんですが今、円安で大きな打撃を受けています」。

札幌市白石区にあるチョコレート店。定番から個性的な味まで自社工場で作った30種類の味のチョコレートを販売しています。原料となるカカオはアフリカのコートジボワールなど海外からの輸入です。

DADACA 安藤美穂さん)

「円安の影響もありますしカカオの価格が高騰していてそれに伴って(仕入れの)値段が上がってしまった分、やはりチョコレート製品も値上がりしてしまう」。

去年の今頃は1ドル134円台だった円相場ですが、24日には154円台後半に。34年ぶりの円安水準となっています。こちらのお店では26日から一部の商品を平均でおよそ17%値上げすることにしました。

DADACA 安藤美穂さん)

「品質を落とすのはどうしても避けないといけないので(値上げは)本当に申し訳ない気持ちなんですけれども、みなさんにおいしく召し上がっていただくためにそれに見合った商品金額に見合った商品をこれからも開発していきたい」。

円安による値上げの波は毎日飲みたいこんな商品にも…

廣瀬美羽記者)

「カフェでは欠かせないコーヒー豆にも、円安の影響が出ています」。

札幌市豊平区のカフェ。今年2月にコーヒー1杯60円、ランチセットを50円値上げしましたが円安の影響などで材料の仕入れ値がそれ以上に上がっていて苦しい状況だといいます。

宮田屋珈琲 宮田一也代表取締役)

「コーヒー豆も全体的に約30%から40%コロナ前から比べると値段が上がってまして、お店が開く前はちょっと電気をつけるの抑えるとか、もう閉店時間になるとストーブの目盛りをちょっと小さくしてやるとか、いろんな工夫はするようにはしてますけれども、焼け石に水っていうような感じはありますよね」。

まもなくゴールデンウィーク。車でのお出かけにも影響が。資源エネルギー庁が24日に発表したレギュラーガソリンの道内の平均価格は1Lあたりおよそ175円。前週からは横ばいですが、円安のため高値が続いていて去年の同じ時期と比べるとおよそ7円上がっています。

身近なところに影響を及ぼしている円安。一体いつまで続くのでしょうか。

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