Z世代の61.9%が「投資のためなら経験を犠牲にしてもよい」と回答。生活や経験を犠牲にして投資するデメリットは?

新NISAの開始や将来への不安を理由に、世代問わず投資に積極的な人が増えているようです。

僕と私と株式会社の調査によると、Z世代の61.9%が「今できる経験を多少犠牲にしても投資する」と回答しています。

投資に関心を持っている人の多いことが伺えますが、いまの生活や経験を犠牲にして投資することにデメリットはないのでしょうか。

この記事では、世代ごとの投資に関する実態や、生活や経験を犠牲にして投資するデメリットについて解説します。

世代ごとの投資に関する実態

僕と私と株式会社は、Z世代(20~26歳)、ミレニアル世代(27~43歳)、X世代(44~59歳)の2,421人を対象に、「投資に関する意識調査」を実施しました。

出典:僕と私と株式会社「投資に関する意識調査」(以下同)

各世代の投資状況については、各世代、約半数の人が、何かしらの投資をしていることがわかります。

どの世代も「株式投資」「投資信託」「NISA」を行っている人が多いことがわかります。

毎月の投資額については、5万円以上投資している割合が、Z世代43.5%、ミレニアル世代32.0%、X世代27.9%という結果でした。

若い世代ほど、積極的に投資を行っていることが伺えます。

投資によって「今だからこそできる経験」が犠牲になってもよいかについては、若い世代ほど「あてはまる」の割合が高いという結果でした。

Z世代は、61.9%が「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」と回答しています。

投資のためなら多少「今の生活」が犠牲になってもよいかについては、Z世代とミレニアム世代のおよそ半数が「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」と回答しました。

若い世代ほど、「投資のためなら経験や生活を犠牲にしても良い」と考える傾向があることが伺えます。

経験や生活を犠牲にして投資するデメリット

調査では、若年層を中心に「投資のためなら経験や生活を犠牲にしても良い」と考える傾向が見られました。

しかし、経験や生活を犠牲にして投資することによるデメリットもあります。

必要なタイミングで資産が目減りしている可能性がある

投資した資金は数日で現金化できますが、急に現金が必要になる可能性もあります。

もし、そのときに資産価値が下がっていた場合、資産を期待値以下で現金化することになり、結果として損することになります。

そのため、急な出費に対応できる程度のお金は残しておき、短期間に現金化する可能性の低い余剰資金を使って投資するのが賢い選択です。

チャンスを逃がす可能性がある

経験や生活を犠牲にして投資をしていると、手元の現金に余裕がなくなり、投資以外のチャンスを逃す可能性があります。

例えば、人に会う機会や、仕事上のチャンスなどが挙げられます。

上記のような機会に投資することで、収入が増加し、定期的な投資よりリターンが大きくなる可能性があります。

経験への投資も含めて、バランスよく投資することをおすすめします。

自己投資ができなくなる

また、自身のスキルや健康への自己投資が、おろそかになる可能性があります。

定期的な自己投資は、将来的な収入の増加や健康の維持につながります。

投資の場合、運用した金額に見合ったリターンが確約されておらず、長期的に投資した結果、資産が減る可能性もあります。

一方、自己投資をして身に付けたスキルや健康は、確実に自分のためになります。

自己投資も、お金を増やすための1つの方法です。

経済的な投資と自己投資をバランス良く行うことも、リスク分散の1つといえるでしょう。

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出典

  • 僕と私と株式会社「投資に関する意識調査」

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