日本画の秀作がずらり 「春の院展・秋田展」始まる 秋田市で5月5日まで

秋田朝日放送

日本画の秀作を集めた「春の院展・秋田展」が24日から秋田市のアトリオンで始まりました。

日本美術院などが主催する「春の院展」は3月末の東京展を皮切りに全国13会場を巡回します。3カ所目となる「秋田展」は24日から秋田市のアトリオンで始まりました。

会場には日本美術院の同人34人や秋田にゆかりのある4人の作品など合わせて122点が展示されています。外務大臣賞を受賞した川崎麻央さんの「鐘泥棒」という作品は青や灰色を中心とした独特の色使いで鐘を持ち上げる力強い筋肉や流れるような衣を表現しています。

八郎潟町の小林司さんの作品「偲ぶ」は2年前に亡くなった父親の遺影の前で小林さんの母親が穏やかな表情でお茶を飲みながら遺影に向かって話しかける様子を柔らかな表現で描きました。

訪れた人たちはお気に入りの作品の前で立ち止まり一点一点じっくり鑑賞していました。日本画壇の最高峰といわれ秀作が揃う「春の院展・秋田展」は5月5日まで秋田市のアトリオンで開かれています。

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