阪神 36分の中断を挟んで試合再開 伊藤将のノーノー快投は七回先頭でストップ 佐野に右前打を浴び表情ゆがめる

 雨が降る中、力投する伊藤将(撮影・田中太一)

 「DeNA-阪神」(24日、横浜スタジアム)

 雨が降りしきる中始まったゲームは、六回表の阪神の攻撃が始まる前に審判団が中断を宣告。それでも36分後、再開された。

 試合は阪神が五回に2死満塁からノイジーが押し出し四球を選んで先制点を挙げた。先発の伊藤将は初回のピッチャーライナーをうまく処理するシーンもあり、5回までノーヒットノーランの快投を見せた。

 またバットでは五回先頭の第2打席で中前打を放って出塁。その後、2死満塁と好機を広げてノイジーの押し出し四球で先制のホームを踏んだ。直後の投球では1死から楠本に四球を与えたものの、次打者の山本を三ゴロ併殺打に仕留めた。

 六回のマウンドに上がる前はスタッフの整備が入った。特に各ベース付近はアンツーカーの上に水が浮く状態となり、入念な整備が続けられ、左腕は投球練習を行いながら待ち時間が長くなってしまった。

 投球を見ても制球が定まらず、いきなり先頭の石神に四球を与えた。中川颯が送りバントを決め、1死二塁のピンチ。それでも大山が一、二塁間のゴロを捕球し、一塁ベースへスライディングでタッチ。間一髪でアウトにした。関根も一ゴロに仕留め、快記録を伸ばした。

 しかし七回、先頭の佐野に一、二塁間を破られて初安打を許した。直後、左腕はマウンドで表情をゆがめた。その後、2死二、三塁から山本に中前2点打を浴びて逆転された。さらに石上の右前打を森下が痛恨の適時失策。致命的な3点目を奪われた。

 試合はプレーボール直後から雨が降りしきる悪いコンディションに。二回には左翼ノイジーが左中間に上がった飛球を見失うシーンもあった。そんな中、六回表の攻撃前に36分間の中断を挟んだ。阪神は今季初の7連勝の権利を手にして5回を終了したためゲームが成立していたが、まさかの大暗転となった。

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