24日から「熱中症特別警戒アラート」運用開始 過去に例のない「広域的かつ危険な暑さ」を想定

中井アナ)
今シーズンの暑さと熱中症への警戒について、坂本さんです。

坂本アナ)
仙台管区気象台は23日、東北地方の3カ月予報を発表しました。

それによりますと東北地方は、気温が高い確率が5月は50%。6、7月は40%となっています。

青森県内は、今週末も最高気温が25℃を超える夏日となる所がある予想です。日に日に気温が上昇する季節ですが、気になるのは熱中症。

熱中症への警戒を呼びかけるため、これまで『熱中症警戒アラート』が運用されてきましたが、これに加えて24日から『熱中症特別警戒アラート』の運用が始まりました。

『熱中症特別警戒アラート』は、過去に例のない広域的かつ危険な暑さを想定したものです。『熱中症警戒アラート』と比較しながら見ていきましょう。

発表基準は、気温や湿度、周辺の熱環境から求められる「暑さ指数」と観測地点がポイントです。

『警戒アラート』は、県内22地点「いずれか」で暑さ指数33に達すると予測される場合。

『熱中症特別警戒アラート』は、県内22地点「すべて」の地点で暑さ指数35に達すると予測される場合です。

澤田アナ)
より広い範囲で、より暑くなる場合ということですね。

坂本アナ)
その通りです。

アラートの発表状況は、環境省の「熱中症予防情報サイト」で確認することができ、発表があった場合、『警戒アラート』は紫、『特別警戒アラート』は黒で表示されます。

そして、『特別警戒アラート』が出た場合、各自治体には「クーリングシェルター」を開放することが求められます。

中井アナ)
クーリングシェルターですか?

坂本アナ)
はい。危険な暑さから避難できる場所として、市町村長が指定する施設のことです。

青森県むつ市では、2023年8月から9月末までのおよそ2カ月間、市役所や図書館など市内12施設をクーリングシェルターとして運用した実績があります。

坂本アナ)
2024年はどうなるのか、県内4市に聞きました。

むつ市は、2024年については調整中。青森市と弘前市は、今後指定施設を公表する予定。八戸市は、現時点では特定の場所を指定・公表する想定はなく、『熱中症特別警戒アラート』が出た場合、市の情報メール配信サービス「ほっとスルメール」で随時、利用できる施設を案内する予定だということです。

ただ、このクーリングシェルターへの移動は必須ではありません。

適切なエアコンの使用や、こまめに水分・塩分の補給といった従来の熱中症対策もしっかりと行って予防に努めましょう。

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