渡良瀬遊水地で3羽のコウノトリのヒナ確認 小山市長会見

とちぎテレビ

栃木県小山市の浅野正富市長は4月24日定例の会見を開き、渡良瀬遊水地で産卵した国の天然記念物のコウノトリのペアから、ヒナが3羽生まれたことを明らかにしました。

ヒナを産んだのは、小山市の渡良瀬遊水地の人工の巣で暮らす、国の天然記念物のコウノトリ・オスの「ひかる」とメスの「レイ」のペアです。

小山市は4月16日にはヒナの姿を確認していましたが、NPO法人わたらせ未来基金の青木章彦理事長が22日撮影した写真に、3羽のヒナが写っていました。渡良瀬遊水地でコウノトリの野外での繁殖が確認されたのは5年連続です。

ふ化したと推定される日は4月11日で、順調に育てば6月中には巣立つ見込みです。5月下旬にはヒナに足環の装着を行うほか6月に命名式を予定しています。

まだ性別が分かっていない3羽のヒナの愛称については、小学生が考えた愛称がオスとメスそれぞれ5つに絞り込まれていて、5月10日までの期間決選投票を行っています。

栃木市の渡良瀬遊水地でもコウノトリのペアが産卵したとみられることについて、浅野市長は「栃木市でヒナがふ化すると、小山市と同じように足環の装着が行われる。それらのノウハウも栃木市と共有させていただき、栃木市の方もふ化した後に支障なくヒナが育っていく環境づくりに取り組めるよう、連携して参りたい」と述べました。

© 株式会社とちぎテレビ