明豊を引っ張る1番が勝ち越し2ラン センバツは6番「より集中して打席に入れます」【高校野球春季九州大会】

7回に勝ち越し2ランを放った明豊の芦内

◆高校野球春季九州大会準々決勝 明豊3―1佐賀北(24日・さがみどりの森)

明豊の1番芦内澄空(3年)の一発で2季連続準決勝進出を決めた。7回に1―1の同点とされたが、その裏1死二塁から芦内が左越えの2ランを放ち勝ち越した。「打った瞬間、飛距離は十分だと思った。風があったのでファウルにならないでくれと思っていました」。芦内の願いが届き、高校通算19号となった。

選抜大会では6番だったが、甲子園から戻ると1番を任された。「後ろにいい打者がそろうので何でもできる。何でもいいから出塁にこだわっています」と1番としての役目を意識している。その結果、九州大会では初戦で三塁打、準々決勝は本塁打と2試合連続で長打が出た。「1番になってチーム打撃を意識し始めた」と川崎絢平監督は芦内の変化を感じている。

誰よりも先に打席に入る1番が気に入っているという。「自分が打ったら波に乗るし、より集中して打席に入れます。楽しい。やりがいを感じます」。明豊の頼もしいリードオフマンが昨秋に続く決勝への道を切り開く。(前田泰子)

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