「ラーメンにして食べた!」「頭が串刺しに!」…昭和アニメ『キン肉マン』トラウマシーンの数々

父親であるブロッケンマンをラーメンにしてすすったラーメンマンとのちにタッグを組むブロッケンJr.のハイクオリティフィギュア・キン肉マンシリーズ『ブロッケンJr.』(C)ゆでたまご・東映アニメーション

期待の2024年夏アニメといえば、7月から放送される『キン肉マン』完璧超人始祖編の名前があがるでしょう。新作アニメ放送に先駆けて、開局45周年を迎えるテレ玉(テレビ埼玉)では、アニメ『キン肉マン』の旧シリーズを放送開始。さっそく視聴者からは「懐かしい」「思わず主題歌歌ってしまった」といった声がSNS上であがっていました。

そんな旧シリーズの『キン肉マン』には、当時リアルタイムで見ていた筆者が、「今の時代であのシーンをそのまま放送するのか?」と心配になるほどの衝撃シーンが存在します。

アニメ『キン肉マン』の衝撃シーンとしてまず思い出されるのが、第10話「ゴング! 決勝トーナメントの巻/危うし! テリーマンの巻」で見られた、中国代表の残虐超人・ラーメンマンと、ドイツ代表の残虐超人・ブロッケンマンの試合です。

試合開始当初は、ブロッケンマンが反則攻撃でラーメンマンを追い詰めます。しかし隙をついて反撃に転じたラーメンマンは、倒れているブロッケンマンの口に片足をつっこむなど、残虐な技で攻撃。中国拳法を駆使して滅多打ちにしたのち、キャメルクラッチの体勢に入ります。

キャメルクラッチはうつぶせになっている相手にまたがり、相手のあごに両手をかけて強引に反り返らせる技です。この技をかけられたブロッケンマンは、後頭部が両足のふくらはぎにつくまで折りたたまれてしまうのでした。

ここまででも残虐なのですが、トラウマ級のシーンはここからです。ラーメンマンは、ブロッケンマンを麺棒で伸ばし、麺に加工してしまいます。そのままラーメンを作ったラーメンマンは、美味しそうにブロッケンマンを食べるのでした。

このシーンに対して視聴者からは「しばらくラーメンが食べられなかった」「怖くて泣きました」などの声がSNS上であがっていました。

「九谷焼」で表現されるウォーズマンのフィギュア(C)ゆでたまご・東映アニメーション

逆にラーメンマンが技をかけられる側としてトラウマを与えたシーンもあります。そのシーンは第39話「死のベアークローの巻/スクランブル・ソフト返しの巻」で放送されました。第21回超人オリンピック・ザ・ビッグファイトの準決勝で、ラーメンマンはウォーズマンと対戦します。

試合の終盤、ラーメンマンはウォーズマンの繰り出したスクリュードライバーを、ゴングを使って食い止めます。一度は受け止めることに成功しますが、さらに回転を加えたスクリュードライバーの前に、ゴングでは食い止めることができません。突き抜けたスクリュードライバーは、ラーメンマンにえぐり込み再起不能のダメージを与えるのでした。

この場面についてSNS上では「頭をやられるシーンが怖すぎてトラウマ」「ゴングで受け止めるシーンは今もはっきり思い出せる」といった声が視聴者からあがっており、今もファンを震えあがらせていることがわかります。

TVアニメではリキシマンと呼ばれるウルフマンのハイクオリティフィギュア・キン肉マンシリーズ『ウルフマン 化粧まわしver.』(C)ゆでたまご・東映アニメーション

また第55話「恐怖のデビルトムボーイの巻 水中大決戦の巻」で放送されたリキシマンが倒されるシーンには、「筋肉が壊死して死ぬ姿を見てトラウマ」「本当に怖かった」などの声がSNS上であがっています。

このエピソードでリキシマンは、ばねのような形をした悪魔超人・スプリングマンと対戦。試合終盤、リキシマンはスプリングマンの必殺技・デビルトムボーイに捉えられ、力任せに締め付けられてしまうのです。

リキシマンも持ち前の筋肉で、なんとか振りほどこうとしますが外すことができません。最後は全身の血管が浮き出て、肌が浅黒く変色して倒されてしまうのでした。

これらのエピソード以外にも、『キン肉マン』にはトラウマを与えた場面はまだ数多く存在していますが、テレ玉ではそんな旧シリーズのアニメをそのまま放送するのでしょうか。当時のファンである筆者は、そのまま放送してほしいと願いつつ放送を見守っていきます。

(海川 まこと/漫画収集家)

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