「事故直後で値打ちがあるんじゃないか」鹿児島県鹿屋市の中西市長が不適切発言で陳謝

鹿児島県鹿屋市の中西茂市長が4月23日行われた記念切手の贈呈式で、伊豆諸島沖で墜落事故を起こした海上自衛隊のヘリと同型機の切手を受け取った際「事故直後で値打ちがあるんじゃないか」と不適切な発言をしていたことが分かりました。

鹿屋市・中西茂市長
「不適切で大変配慮を欠いた発言があった。大変申し訳なく思う」

中西市長によりますと、不適切な発言があったのは23日行われた記念切手の贈呈式です。

4月28日に開催される「エアーメモリアルinかのや」を記念した切手を日本郵便鹿屋支社が贈呈したもので、この際、伊豆諸島沖で墜落したヘリコプターと同型機がデザインされた切手について「事故直後で値打ちがあるんじゃないか」と発言したということです。

事故をめぐっては、1人が死亡、7人が行方不明となっていて、贈呈式には海上自衛隊鹿屋航空基地の幹部も同席していました。

鹿屋市・中西茂市長
「事故直後にあたって、事故と切手シートを短絡的につなげて発言したことは非常に配慮を欠いた発言だったと反省している」

中西市長はその後、鹿屋基地に対して、発言の撤回を申し出て了解を得たということです。

鹿屋市によりますと、24日午後4時までに「不適切だ」「なぜそんな発言をしたのか」など、29件の苦情が電話やメールで寄せられているということです。

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