ストロングor ウィーク? 握り方で悩んだらコレが正解 木村怜衣

飛距離250yd超えの飛ばし屋 仙台出身の爽やかルーキーが登場!

憧れのプロは原英莉花という24歳ルーキー

今回から登場するのは、昨年プロテストに合格したばかりの期待のルーキー・木村怜衣(きむら・れい)。「もうゴルフは無理かも…」とまで悩まされた激しい腰痛を克服し、6度目の挑戦で見事難関を突破した。ヘッドスピード46m/sという男子顔負けの豪快スイングの持ち主で、飛距離は250yd超えというロングヒッター。そんな彼女がアベレージゴルファーの悩みを解決してくれる。

「グリップの握り方で悩む人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーGさんの悩み】
「ストロング(フック)グリップがいいと教えてもらい、実践すると左のミス。今度はウィーク気味がいいと言われて直したものの、思うように飛ばない…の繰り返し。プロが考える理想の握り方はありますか?」

【木村怜衣のレスキュー回答】
グリップは意外と軽視されがちですが、クラブとプレーヤーを唯一結ぶ大事なポイントです。グリップが決まらないと方向性も飛距離も思い通りにいかず、スイングを壊してしまう原因にもなってしまいます。そこで私が考える握り方で悩まないひとつの提案についてお話しします。

1. ストロングとウィークを使い分ける

違いは右手より左手(特にナックルの見え方)を意識する

ストロンググリップかウィークグリップかで悩んだ場合、それぞれのメリットに合わせた場面で、使い分けることをお勧めします。ドライバーでのフルショットなどの場合は、手首が固定しやすいストロング。フェースを操作したいグリーン周りでのアプローチやハーフショットなどではウィークで握ります。

2. ストロングはシャットに上がりやすい

シャットに上げられるからこそ フェースの開閉が抑えられる(撮影/小林司)

ドライバーをはじめとするブレにくい特性をもった今どきのクラブは、ストロンググリップとの相性がいいです。手首が固定されやすくフェースの開閉を抑えられ、フェースをシャットに使いやすい。ストロング具合は、アドレスした状態で左手のナックル(関節と関節の間にある四角い骨部)が、正面(対面)から2つ分見えるくらいが目安です。

3. ウィークは弾道の高さを操作しやすい

利き手である右手のイメージで弾道の打ち分けが可能(※左が低い球、右が高い球)(撮影/小林司)

アプローチでは、フェースの開閉で微妙なフィーリングを活かしたいものです。左手のナックルがほぼ見えないくらいウィークに握ると、バックスイング時にフェースが開きやすく、逆にインパクト時には閉じにくい。フェースが常に開いていることでバウンスが使いやすく、ソールを滑らせてボールを運ぶことができます。

【今回のまとめ】「どっちか」ではなく「どっちも」がキムレイ流♪

左手は添えるだけ。スイング中は右手の感覚を重視(撮影/小林司)

ストロングウィークを使い分ける。
・ストロングはシャットに上がりやすい。
・ウィークは弾道の高さを操作しやすい。

取材協力/カメリアヒルズカントリークラブ

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