【フィギュア】JOC杯受賞の坂本花織が〝未熟〟にこだわる理由「完成しきったら辞め時」

JOC杯を受賞した坂本花織

フィギュアスケートの世界女王・坂本花織(シスメックス)は〝未熟〟を貫き通す構えだ。

今季は3月の世界選手権でペギー・フレミング(米国)以来、56年ぶりとなる3連覇を達成。日本勢では初の偉業を成し遂げるなど、圧巻のパフォーマンスを見せた。24日には日本スケート連盟が都内で開催した2023~24年シーズンに活躍した選手を表彰する祝賀会にて、最優秀選手に相当するJOC杯(日本オリンピック委員会杯)を受賞。「世界選手権3連覇と全日本選手権3連覇という目標を達成することができて、それを評価してもらえてすごくうれしい」と笑みを浮かべた。

そんな今季の戦いぶりは「90点」と自己採点。来季は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて重要な1年になることから「まだまだ未完成のまま進んでいくと思う。完成しきったら辞め時かな。未熟のままでは行きたい。来季は4連覇というよりは、五輪につながるようなシーズンにしたい」と決意を述べた。

この日はショートカット姿を披露したが「(1年で)これだけ(髪が)伸びるんだったらまた切れる。シーズンが始まったらまたポニーテールができるぐらいになると思う」とにっこり。新シーズンは脱ショートヘアで高みを目指す。

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