心ときめく日本美術 現代でも人気の琳派と伊藤若冲 京都細見美術館の名品 静岡市美術館で展覧会

静岡市美術館で京都細見美術館の名品を集めた展覧会が始まりました。細見美術館は日本美術を総覧できるコレクションとして高い評価を得ています。コレクターの心をときめかせた、きれいでかっこいい作品を紹介します。

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<水野涼子アナウンサー>
「こちらのアヒルを描いた作品。後ろ姿も思わず、かわいいとつぶやいてしまいます」

今回の展覧会では、現代でも人気の琳派と伊藤若冲の作品が多く展示されています。

江戸時代に京都で始まった琳派の作品は、とにかくきれいで華やか。金や銀、当時高価だった群青を使うのも特徴です。

金魚を正面から捉えたユニークな作品。デザイン性に富んだ大胆な構図は琳派を体現しています。

<静岡市美術館 大石沙織さん>
「琳派ならではの技法が数多く使われている。良くみると金魚の模様が、たらし込みといって、絵の具に水をにじませて、にじみによって模様を描く技法」

そして、江戸中期に活躍した伊藤若冲。今回は、細見美術館が所蔵する19の若冲の作品が勢ぞろい。これだけの数の若冲の作品に囲まれると心がときめきます。

若冲が30代の時に描いた雪中雄鶏図。とさかや、足、羽毛など見れば見るほど細かく描かれています。

<静岡市美術館 大石沙織さん>
「足指の硬いニワトリの質感が良く出ている。この作品は、細かい部分を見ると若冲の技法の凄さが分かる」

へちまの絵の中に、ちょうちょを含め11匹の生き物がいる作品。わかりますでしょうか。今にも飛び立ちそうな昆虫や、葉の虫食いまで細やかに描かれています。

<静岡市美術館 大石沙織さん>
「コレクター目線でどんなところが好きかなとか、これが可愛いなとか、ときめきを感じながらぜひご覧いただければ」

ネズミの表情は、かわいくて、きゅんとします。現代でも高い人気を誇る琳派、そして若冲の作品。皆さんのときめく作品も見つけてみて下さい。

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