ニッサン・フォーミュラE、伝統のモナコへ。連続する好成績に「チームの士気は高い」と監督も期待

 4月27日(土)、2023/2024ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第8戦モナコE-Prixが伝統的な市街地コースがあるモナコで開催される。日本籍のチームであるニッサン・フォーミュラEチームからは、オリバー・ローランドとサッシャ・フェネストラズのふたりが出走し、表彰台以上の成績を狙っていく。

 全長3.337kmのモナコサーキットには、モータースポーツの世界でも非常に有名なセクションがいくつかあり、180度にターンする『グランドホテル・ヘアピン』や、高速の『プールサイド・シケイン』、最終コーナーにはトリッキーなレイアウトの『ラスカス』などがある。

 基本的には、道幅が狭いために追い抜くのが難しいとされるコースだが、過去のフォーミュラEのレースにおいては数々のオーバーテイクが発生しており、フォーミュラEだけは例外であるとみなされることも多い。

 ローランドは、直近5大会で4度も表彰台に上がり、第6戦ミサノでは優勝も飾っているなど調子を上げ続けているために、今大会でも表彰台を争う活躍に期待がかかる。

 チームメイトのフェネストラズも、第7戦ミサノにおいて13番手スタートから今季最高位の5位フィニッシュとなるなど、こちらも勢いが増している真っ最中だ。また、フェネストラズは昨年のモナコ大会でも決勝で4位を獲得するなど、モナコは相性が良いコースだ。

2022/2023ABB FIAフォーミュラE世界選手権第9戦モナコE-Prix 2番手から決勝をスタートしたサッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)

 チームのマネージングディレクター兼チーム監督であるトマソ・ヴォルペは「直近のレースにおける好成績により、チームの士気は高い」と意気込みを語る。

「モナコは我々が慣れ親しんだサーキットだ。昨年のモナコ大会は我々にとって最高のレースのひとつだったので、今回も自信を持っている」

「(オリバー・)ローランドは最近信じられないほど絶好調で、(サッシャ・)フェネストラズはミサノでのレース後に勢いを増している。これからもつねに気を引き締め、レース戦略を管理し、ポイントを多く取得できるように戦い続ける」

 ドライバーふたりと相性のいいコースが舞台となる第8戦モナコE-Prix。予選は現地時間27日(土)の10時40分(日本時間17時40分)、決勝は現地時間27日(土)の15時03分(日本時間22時03分)より開始となる予定だ。

2022/2023ABB FIAフォーミュラE世界選手権第9戦モナコE-Prix サッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)

■ドライバーコメント

●オリバー・ローランド/22号車

「ミサノ大会でのスピードには満足している。もちろん改善点はあるし、次のモナコでもセッション毎に調子をあげていく必要がある。モナコは僕の好きなサーキットのひとつで、キャリアを通して成績もいいし特別な場所だ」

「エネルギー管理の点で難しいレースとなると思うが、フォーミュラEはここでもオーバーテイクが可能であることを証明している。良い結果を得るためにはファイナルラップ前に良い位置をキープする必要があるだろうね」

2023/2024ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6/7戦ミサノE-Prix オリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)

●サッシャ フェネストラズ/23号車

「ミサノでのダブルヘッダーは、間違いなく自信を与えてくれた。まだまだ改善すべき点はあるが、つねに前線で戦うために一歩一歩前進していくことが目標だ」

「今シーズン、僕はすでに多くのことを学んでいるし、オリバー(・ローランド)はレースマネージメントにおいて彼の経験を共有してくれた」

「昨年のモナコは、私のキャリアのハイライトのひとつで、本当に良いパフォーマンス出すことができたことを覚えている。今週末のレースでは予選、決勝ともに力強い走りで、去年同様かそれ以上の結果を出したいね」

2023/2024ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6/7戦ミサノE-Prix サッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)

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