高校生が開発に参加 人工衛星の模型披露 宇宙をテーマに花巻市を活性化<岩手県>

宇宙をテーマに岩手県花巻市を盛り上げようと、4月21日に「花巻宇宙の日」と題したイベントが開かれました。

地元の高校生が開発に携わった、2024年の秋に打ち上げ予定の人工衛星の模型がお披露目されました。

21日に開かれたイベント「花巻宇宙の日」は、花巻市の企業「スペースバリュー」と東京のベンチャー企業が宇宙をテーマに花巻を盛り上げようと立ち上げたプロジェクトの一環で開かれました。

ここで披露されたのが4月完成した超小型人工衛星「YODAKA」の原寸大の模型です。
開発には花巻北高校の生徒たちも携わりました。

花巻北高校3年 永畠緋竜生徒会長
「人生で衛星開発に関わること、高校生活のうちにそれをするなんて夢にも思わなかったので、とてもうれしいし半分驚きもあるので、とても貴重な体験をさせてもらっていると思う」

2022年から始まったこのプロジェクトは、宮沢賢治の童話にちなんで衛星に「YODAKA(よだか)」と名付けたのは花巻北高校の生徒たちでした。

生徒たちは衛星が宇宙空間で担うミッションについても検討し、衛星を介して短歌の上の句と下の句をやりとりし、花巻市の魅力を世界に発信することをミッションに決めました。

花巻北高校2年生徒(※2022年当時)
「日本の文化をこのミッションを通して色々な人に知ってもらえたら」

今回のイベントでは、人工衛星には地球側を撮影するカメラが4つ搭載されていて90分に1回地球を一周することが説明されました。

訪れた市民は興味深そうに見入っていました。

花巻北高校3年 藤根彩夏さん
「花巻北高校のみんなで考えた名前のついた衛星が宇宙に打ち上げると聞いて、いよいよだと、とても待ち遠しく感じる」

花巻北高校3年 永畠緋竜生徒会長
「衛星についていっぱい知れたので、ニュースでも宇宙について興味持って見られたらいいなと思った」

イベントでは、短歌の上の句と下の句は全国から募集してそのデータを衛星に送ることも紹介されました。

人工衛星「YODAKA」は2024年の秋に打ち上げられ、ミッションは年末か2025年の始めに実施される予定です。

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