この春の新入生が1人もいなかった鹿児島県伊佐市の小学校で、4月24日、入学式が行われました。
学校を盛り上げようとやってきたのは、子ヤギです。
司会
「みなみちゃん入場!」
抱きかかえられながら暖かい拍手で出迎えられる子ヤギの「みなみ」ちゃん。
児童らが相談してつけた名前です。
全校児童8人の伊佐市の南永小学校で、24日行われたみなみちゃんの入学式。
児童や地域住民が見守る中、登壇した新地哲郎校長は「メェ~~~、メェ~~~」と、ヤギの声まねをするばかり。
「みなみちゃんを子どもたちも先生も皆さんも楽しみに待っていました」という意味だそうです。
みなみちゃんは学校近くの農場で生まれた生後4カ月のメスの子ヤギです。
児童たちに命の大切さや仲間と協力することなどを学んでもらおうと、3月から飼われるようになったそうです。
児童代表・古城蒼眞さん 歓迎の言葉
「みなみちゃんが来てから学校が明るくなったなあと思いました」
そして、学校や地域の未来を願って児童自らが作詞したという学校の歌をみなみちゃんにプレゼントしました。
児童たちの歌
「10年たってもこの町に南永小がありますように。みなみちゃん、おめでとう」
こうして無事に終えた入学式。
みなみちゃんは授業中に鳴いたり脱走騒ぎを起こすなど、すでに学校のアイドルとして、みんなをメロメロにしているということです。
児童
「みなみちゃんと一緒に遊べるのが楽しみ」
「散歩してあげたい」
Qみなみちゃんは何係?
「芝刈り機とも呼ばれているので、学校をきれいにする係がいいと思います」