わら焼き体験に、かつお節の取り放題!お魚センターリニューアル 鹿児島県・枕崎市

水揚げされたばかりの新鮮な魚料理を楽しめる、鹿児島県枕崎市のお魚センターが3月、リニューアルオープンしました。

取り扱われている鮮魚の魅力と同時に、観光施設としての役割も見えてきました。

坪内一樹アナウンサー
「枕崎お魚センター、久々に来ましたが塗装が変わりましたね。リニューアルオープンということで楽しみですね」

枕崎お魚センターはカツオの街・枕崎市を象徴する枕崎漁港にあります。

5カ月間に及ぶ約1億7千万円をかけたリニューアル工事が完了し、3月30日から再スタートを切りました。

リニューアルの狙いは・・・

枕崎お魚センター 業務統括・岩坪洸樹さん
「施設が30年以上経ち老朽化したことと、『2階のレストランに上がりづらい』という声が多く、レストランを1階に移動して、ワンフロアで買い物から食事まで便利に使える施設にしたいということが、リニューアルのきっかけ」

枕崎市にはJRの南の終着駅として鉄道ファンに人気の枕崎駅や、標高42メートルの立神岩がそびえたつ火之神公園などの観光スポットがあります。

しかし、これらは「見る」観光地としての側面が強く、観光客がお金を使う場所にはなっていません。

その役割を担ってきたのがお魚センターです。

しかし、今から31年前のオープン当初こそ、年間来館者数が90万人を超えていたものの、その後徐々に減少していき、コロナ禍前の2019年度は28万人余りにまで落ち込みました。

施設のリニューアルには、この来館者数を回復させる目的があります。

枕崎お魚センター 業務統括・岩坪洸樹さん
「市の観光拠点施設として、まずはこちらに来てもらって、買い物や食事を楽しんでから、枕崎市内を周遊してほしい」

今回のリニューアルで、2階から1階に移された食事フロアは、港と漁船を一望しながら食事を楽しめる場所へと生まれ変わりました。

東京からの観光客
「遠くの方まで見える。東京だとなかなか空が見えないので、広くていい」

鹿児島市の常連客
「2、3カ月に1回くらいここに来ている。リニューアルオープンと聞いて来てみようかなと。きれいで雰囲気もいい」

来店客の評判も上々のようです。

こちらは一番人気の特選地魚刺身定食。

その日水揚げされた魚をふんだんに使った贅沢なメニューです。

さらに、かつお節の生産量日本一の枕崎ならではのこんな無料サービスも。

坪内一樹アナウンサー
「すごいですね、削りたてのかつお節が・・・」

削りたてのかつお節、取り放題!さらに。

坪内一樹アナウンサー
「出汁です。飲み放題。今すぐ飲みたい感じ」

カツオの街だからこその、こんなイベントもあります。

枕崎お魚センター 業務統括・岩坪洸樹さん
「旬のカツオを丸焼きにします」

カツオのわら焼き体験です。

枕崎お魚センター 業務統括・岩坪洸樹さん
「わらを多めに使う。一気に焼いて表面をこんがりと仕上げる。同時にわらのいい香りを付ける」

坪内一樹アナウンサー
「来た来た来た!カツオの表面が変色してきましたよ!楽しいなー!」

枕崎お魚センター 業務統括・岩坪洸樹さん
「氷で締めます。中まで熱が通るのを避けると同時にギュッと身を締める」

さっそく調理場でおろしてもらいます。

ご覧ください、この美しい切り口!そして、お味は・・・

坪内一樹キャスター
「んー!さっぱりしているけど中が柔らかくてモチモチしている!火が通ったばかりなので、表面からわらの香りを感じることができます。贅沢な体験ですね」

わら焼き体験のカツオは調理場以外での調理過程が含まれるため、食品衛生法の規定で数切れしか試食できませんが、カツオの魅力を存分に楽しめる人気のイベントとなっています。

新鮮な魚料理、他ではできない体験イベント。

リニューアルされたお魚センターが枕崎を代表する観光拠点としてどのような役割を担っていくのか。

間近に迫るゴールデンウィークは、今後を占う試金石となりそうです。

枕崎お魚センター 業務統括・岩坪洸樹さん
「観光のニーズにしっかり応えていけるよう個人客の受け入れに力を入れると同時に、地元の人に何度も来てもらえる施設にしていきたい」

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