今も生きるバンドン精神 スカルノ氏の「告発」

今も生きるバンドン精神 スカルノ氏の「告発」

 【新華社ジャカルタ4月24日】バンドン市庁舎の近くに現在、「インドネシアは告発する」博物館がある。1907年に建てられたこの建物はもともと、オランダの支配に抵抗した人々を植民地当局が裁判にかけるために使われていた。スカルノ氏もこの場所で裁判にかけられ、「インドネシアは告発する」として知られることになる法廷陳述を行った。

 スカルノ氏らは1927年、インドネシア国民同盟(後にインドネシア国民党と改称)を結成し、民族独立を勝ち取るためオランダに対する「非協力」政策を掲げた。2年後、オランダ植民地当局はスカルノ氏を反逆罪で逮捕。スカルノ氏は自ら長い被告側弁論を行い、入植者の犯罪を数え上げ、民族独立を求める正義の闘争をインドネシア人民に訴えた。

 記念館の管理員、デデ・アフマドさんは「1930年8月18日から12月22日まで、若きスカルノ氏とインドネシア国民党の他の3人の党員がこの部屋で裁判にかけられた。この部屋は、スカルノ氏と植民地当局の裁判官が繰り広げた闘争の無言の目撃者となった」と語った。(記者/陶方偉、叶平凡、鄭世波、王晨笛、劉賛、孫磊、侯鴻博、古魯、瓦揚、李濤)

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