スタジアム全体がオフィス・1日を自分流にカスタマイズできる長崎スタジアムシティでの働き方

10月に開業する長崎スタジアムシティのオフィスビルで4月24日、入居者向けの内覧会が行われた。長崎最大級の延べ床面積を誇るオフィスビルでは、スタジアムシティ全体をオフィスと捉えた「新しい働き方」を提案している。

スタジアムを感じながら働く

「STADIUM CITY NORTH」は地上11階建て。約2万8700平方メートルと県内最大級の延べ床面積を誇るオフィスビルだ。

1階から3階はカフェなどが入る商業フロア、4階から11階がオフィスフロアになっている。2022年7月に長崎大学大学院情報データ科学分野の入居が決まって以降5つの民間企業の入居が公表され、すでに7割の区画の入居が決まっている。

最終募集となる24日の内覧会は入居を検討している31の企業から約70人が参加した。

オフィスビルは1フロア640坪超のメガフロアとなっていて、バルコニーを備えた区画もある。スタジアムを感じられるように足元には人工芝が敷かれ、長崎の景色を見てリフレッシュできるという環境だ。

最上階は吹き抜けの共用のラウンジがある。

スタジアムを見下ろしながら一息つけるのはもちろん、入居する企業との交流の場になるようなピッチイベントなども企画されるという。

スタジアム全体がオフィス

「長崎スタジアムシティプロジェクト」は、地元長崎のジャパネットホールディングスがサッカースタジアムを中心にアリーナ・オフィス・商業施設・ホテルなどの周辺施設を民間主導で開発するプロジェクトだ。スタジアムシティを回遊し、施設全体で楽しんでもらう仕掛けを随所にこらしているのが特徴となっている。

オフィスビルについても「オフィスで働く意味や価値を提供したい」と話し、スタジアムシティならではの働き方を提案したいとしている。スタジアムはイベントがない時は一般に無料開放する。オフィスビルにも屋上にはリフレッシュスペースがあり、一般に無料開放。スタジアムシティ内にはカフェや飲食店はもちろん、保育所や学習塾、スーパーマーケットなどのテナントの入居が決まっていて、「1日を自分流にカスタマイズして過ごしてほしい」と話す。スタジアムシティ全体をオフィスとして捉え、新しい生活スタイルを自分流に作ること提案している。

長崎で働きたい若者を増やす

リージョナルクリエーション長崎の執行役員 折目裕さんは「スタジアムシティは長崎のランドマークでありたい。今まで長崎になかったような企業や業種が入ることによって、若者にとってここ長崎で働きたいと思ってもらい、長崎の地域貢献にもつなげたい」と話す。

長崎スタジアムシティの工事進捗率は3月末現在で81.1%。外観は完成し、現在内装工事を進めている。5月にはいよいよピッチの芝を植える作業が始まる予定だ。

(テレビ長崎)

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