IHI 子会社の新潟工場などでエンジン4300台余りの燃費のデータを改ざん【新潟】

IHI子会社 新潟工場でデータ改ざん

重機メーカー大手のIHIは、子会社の新潟工場などで製造した船舶用などのエンジンの燃費に関するデータを改ざんしていたと発表しました。改ざんは4300台余りに上ります。

IHIによりますと、子会社の「IHI原動機」の新潟工場と群馬県にある太田工場で製造した船舶用エンジンと陸上用エンジン、合わせて4361台が、購入者に示される燃費に関するデータが改ざんされていました。改ざんは数値をよく見せたり、ばらつきを整えるためだったといいます。

元々適正な数値内で改ざんされたものもありましたが、求められる燃費を満たしていなかったものが2058台ありました。これまでのところ、エンジンの安全性などの問題は起きていないということです。
問題は、2月下旬に従業員から申告があり発覚。社内のヒアリングから、データ改ざんは前任者から引き継がれたものという証言があったといいます。さらに背景にはコンプライアンス意識の欠如や職場風土に問題があるとしています。

IHIとして、弁護士や有機者による特別調査委員会を設置し原因究明と再発防止策の策定にあたるということです。

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