高卒社会人10年目で年収「300万円」です。この先、年収500万円は難しいのでしょうか?

高卒で就職10年目の年収は?

高卒で就職10年目といえば、30歳を目前にした中堅どころ。できることも増え、入社時よりも収入は増えていることが予想されます。

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の概況を基に、高卒と全体の年齢階級別賃金をまとめたものが表1です。

表1

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査結果の概況」を基に筆者作成

就職10年目の年齢に該当する25~29歳の高卒の平均賃金は22万8100円、全体の平均賃金は25万1200円です。

表1を基にボーナスを年に給料4ヶ月分受け取った場合(給与額×16)と、ボーナスがない場合(給与額×12)の年収を計算すると、表2となります。

表2

※表1を基に筆者作成

高卒の社会人10年目で年収が300万円の方は、ボーナス込みの場合、高卒・全体の平均年収よりも低い額となります。

高卒でも年収500万円は可能!

年収500万円を月収に換算すると、ボーナスを年に給料4ヶ月分受け取った場合は500万円÷16で31万2500円、ボーナスがない場合は500万円÷12でおよそ41万7000円です。

表1によると、50歳代は31万2500円を超えているため、ボーナスがある場合は年収500万円を超える可能性があります。

しかし、老後の資金の心配や、結婚して子どもを育てるなど、もう少し早いうちから年収を上げたいと考える方もいるでしょう。現状より多くの年収を受け取る方法としては、自分自身のスキルを上げることや、年収の高い会社への転職などが考えられます。

年収500万円を狙いやすい産業

転職で年収を上げることを考えるのであれば、平均年収の高い業界に就職することも1つの方法です。

産業によって平均給与額は異なり、とくに給与額が高い上位3業種が表3の3種類です。

表3

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査結果の概況」を基に筆者作成

表3の平均賃金に加えてボーナスが加われば、高卒で年収500万円も到達は可能だといえるでしょう。

高卒で年収500万円も夢ではない!

高卒の社会人でも、努力次第で年収500万円を狙うことは可能です。年収アップのために、中途採用で年収の高い会社への就職を考えることもよいでしょう。

また、専門的なスキルの習得や資格の取得をすることで、仕事の幅が広がり、結果的に年収が上がることも考えられます。効率的に年収アップできるよう、工夫してみましょう。

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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