揖斐郡池田町の岡﨑和夫町長（７６）が町職員ら２人にセクハラ行為を行っていたとされる問題で、町が設置した第三者委員会は２４日、複数の女性職員へのセクハラ行為を認定し、辞職相当だとする調査報告書を町に提出しました。
岡﨑町長は２５日、辞職願を提出する意向を表明しました。
この問題は去年７月、町の職員と元職員の女性２人が岡﨑町長に手や尻を触られるセクハラ被害を訴えていたものです。
調査を進めてきた第三者委員会は２４日、報告書を池田町に提出しました。
調査では全職員を対象にアンケートを実施、４７５人から回答があり、１５人に対してのセクハラ行為を事実認定しました。
約２０年前から手や尻に触れる行為やキスしようとしたほか、衣服の上から陰部を触るなどの行為があったということです。
岡﨑町長は、この衣服の上から触った職員と示談書を取り交わしているということです。
第三者委員会が岡﨑町長にヒアリングしたところ、激励の意味で握手し肩をたたいたことがあるかもしれないと主張し、セクハラ言動などはすべて否定したということです。
第三者委員会はセクハラ行為が継続されてきた背景について「セクハラに対する認識に問題がある」と指摘しセクハラ行為が長期的に行われていたとして辞職相当だと結論付けました。
第三者委員会の会見を受け、被害の相談を受けた労働組合が今夜、記者会見を開き、同席した被害女性は「辞職の意向は当然のことで、最後まで否定を続けたことに疑問が残る」と話し、今までの職場環境について「我慢を強いられ、声をあげることが否定される職場だった」と述べ、これを機に職場環境の改善を求めました。
岡﨑町長は２４日午後、報道陣の取材に対し、２５日に議長へ辞職願を提出すると明らかにし、２５日に会見を行います。
岡崎町長は現在７６歳。町職員を経て、２００３年の町長選で初当選し、現在６期目です。
