西武ワーストタイ延長戦13連敗 9回3点差追い付くも4度目サヨナラ負けで4連敗 甲斐野央が右肘コンディション不良で抹消 救援陣持ちこたえられず

延長10回、オリックスにサヨナラ負けし肩を落として引き揚げる西武・本田(手前左)と源田(同右)(撮影・永田浩)

◆オリックス4×―3西武(24日、京セラドーム大阪)

西武が勝利への執念を振り絞り、9回には3点差を追いついた。しかし延長10回に力尽きて4連敗。これで今季、早くも4回目となるサヨナラ負けで、昨年6月15日の巨人戦から延長戦では13連敗。2リーグ制以降では2015~16年のDeNAに並ぶプロ野球ワースト記録という、屈辱の歴史を刻んでしまった。

7連敗の後、白星を一つ挟み、これでまた4連敗。この日も泥沼から抜け出すべく、松井監督は大胆に動いていた。1番髙松、2番山野辺、5番平沼、8番児玉の4人は今季初スタメン。開幕からの20試合で4番を務めてきたアギラーに代わって、松井監督が「つなぎの4番」と称した佐藤龍を入れ、チームの顔ともいえる源田、外崎の2人もベンチスタートという大胆な選手起用。8回までは2安打と沈黙も、9回に中村の2号ソロ、佐藤龍の左越え三塁打、続く平沼が左翼線突破の適時二塁打を放つなど〝新打線〟が機能しての4安打3得点で、一気に同点に追いついた。ただ、右肘のコンディション不良で甲斐野がこの日、出場選手登録を抹消。10回に投入された本田が2死一、三塁から紅林に左翼線突破のサヨナラ打を浴びる無念の幕切れと、最後はブルペン陣が持ちこたえられなかった。

「ホントにいい粘りだったと思うし、あそこまで追いついた粘りも含めて、しっかりと明日(25日)につなげられるようにしたい」と松井監督。まだ開幕して21試合とはいえ、借金7の最下位。今後の反攻を考えても、ここがまさしく踏ん張りどころだ。

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