オリックス平野、今季初の3者凡退に「劇場奪ってどないすんねん」ファンが見せた意外な動揺

4月23日の西武戦で今季初の3者凡退に抑えた平野佳寿。SNSでは「平野劇場が奪われた」という声も

4月23日、京セラドーム大阪でのオリックス対西武戦。1点リードでむかえた9回表、オリックスの守護神・平野佳寿がマウンドに登った。

平野はこの日が8試合めの登板。4月9日の楽天戦で被安打1、4月11日の楽天戦で被安打1・与四球1、4月14日の日本ハム戦で被安打1・与四球1、4月20日のソフトバンク戦で被安打2を浴びていることから、実況は「平均2人近いランナーを毎イニング出していることになります」と伝えた。

だが、平野はこの日、4番のアギラーを1球でセンターフライに打ち取ると、5番の炭谷をファーストゴロ、6番の若林を空振り三振にしとめ、ゲームセット。

実況が「平野は今シーズン初の3者凡退」と称えたことから、一時、Xでは《今季初の三者凡退》が話題に。平野が完璧なリリーフを見せたこととは裏腹の声が、SNSでは多くあがった。

《平野さん今日三凡だったんだ 実況\平野は今季初の三者凡退です/ クローザーが言われる解説じゃなくて草》

《試合前のWHIP1.70台の平野さん 今季初の三者凡退でした 何をしてんねん西武打線 平野さんから劇場奪ってどないすんねん》

《平野さんが今季初の三者凡退により、平野劇場がなくて逆に動揺してる人いてて草 オリファンはこれを毎登板見たいのですが…》

ポストにあるように、「平野劇場」がクローザーの代名詞だ。

「先頭打者を出すのは序の口で、試合終了まで最高のスリルを味わわせてくれることから、いつしかファンは『平野劇場』と呼ぶようになりました。

とくに同点ホームランを被弾した平野がベンチでなぜか笑顔を見せた姿は話題を呼び、その画像がネット上で拡散。平野が後輩に『打たれても謝るな』と助言したことでも知られ、『鋼のメンタル』の持ち主としても注目を集めるようになったのです」(スポーツ担当記者)

2023年10月31日、甲子園球場での日本シリーズ第3戦では、1死二塁と同点のピンチを背負うも無失点に抑えた平野が「めっちゃ盛り上がったやろ? 上げて上げて落とす」と、チームメートと勝利を喜ぶ姿も。

平野が《今季初の三者凡退》にしとめたことで、オリックスは2連勝。今季22試合めで、チームは初めて貯金を手にすることとなった。内容はさておき、勝利への「平野劇場」が見られれば見られるほど、チームの4連覇は近づいてくる。

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