早期胃がんの状態を調べるAI支援システムを開発/両備システムズと岡山大学【岡山市】

ソフトウエア開発など手がける岡山市の両備システムズと岡山大学は4月24日、AI(人工知能)を用い早期胃がんの状態を調べる支援システムを開発したと発表しました。
胃壁にどのくらいの深さまでがんが達しているのかを調べる早期胃がんの深達度の判定は専門医でも難しく、正しく診断できる正診率は7割ほどと言われています。
両備システムズと岡山大学学術研究院医歯薬学域の河原祥朗特任教授が開発したシステムは、患者500人の内視鏡画像5千枚を学習させたAIが、医師が撮影した6枚程度の内視鏡画像を1分足らずで解析し、早期胃がんの深達度を正診率およそ82パーセントの精度で判定。胃を温存できる内視鏡治療か、胃の一部または全部を切除する外科手術かを選択する医師の判断を支援します。
このシステムは3月、早期胃がんの深達度の診断を支援する医療機器としては日本で初めて国の承認を受けており、両備システムズは年内の販売を目指しています。
また、将来的にはソフトのアップデートにより早期胃がんの深達度の正診率を90パーセントにまで高めたいとしています。

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