中国の富裕層、対米投資に積極姿勢=英HSBC

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 英金融大手HSBCの米国・米州部門の最高経営責任者(CEO)を務めるマイケル・ロバーツ氏は、中国および香港の「富裕層」顧客は依然として米国への投資に熱心だと語った。

中国の経済成長は他国に比べて引き続き堅調に推移しており、富裕層は海外投資に注力しているとした。ロイターとのインタビューで語った。

「中国の投資家は非常に洗練されてきている」とした上で、「アジアの大半の投資家の最初の選択肢となるのが米国だ」と言及。

HSBCは富裕層顧客から1兆8000億ドルを運用しており、その大半をアジアが占める。HSBCは昨年、シティグループの中国の消費者向けウェルス事業を買収しており、預金・運用資産の顧客を獲得している。

この買収に先駆け、同社は米国の200支店以上を売却し、ホールセール事業と富裕層向け事業に重点をシフトしている。

HSBCは、純資産額の高い個人顧客約40万人を抱えており、約70%を外国人富裕層が占める。

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