GKウィリアムの殊勲セーブさく裂!横浜M・PK戦制しクラブ史上初のACL決勝進出 

 PK戦を制し喜ぶGKのウィリアム(中央)ら横浜Mイレブン(撮影・吉澤敬太)

 「ACL・準決勝、横浜M3(PK5-4)2蔚山」(24日、日産スタジアム)

 初優勝を狙う横浜Mが決勝に進出した。蔚山(韓国)との前後半を3-2で終え、2戦合計3-3で迎えた延長でも決着がつかず、PK戦を5-4で制した。横浜Mは前半に植中朝日の2得点などで3点を先行したが、その後2点を返された。PK戦ではGKポープ・ウィリアムが相手の5人目のキックを止めた。横浜Mは5月11、25日の決勝でアルアイン(アラブ首長国連邦)と対戦する。

 勝利への執念が新たな歴史の扉を開いた。延長戦でも決着がつかずPK戦へともつれ込んだ雨中の決戦。GKポープ・ウィリアムが蔚山5人目を止めると、横浜MはDFエドゥアルドが冷静に決めて、クラブ史上初の決勝戦進出を果たした。

 アウェーの第1戦を0-1で落とした横浜Mは、序盤前半13分にFW植中が右足でたたき込み先制。同21分にFWアンデルソンロペスが2点目を挙げ2戦合計で逆転。同30分に植中のミドルシュートを決め、決勝進出が見えたかと思われた。

 だが蔚山に1点を返され、前半39分にDF上島がエリア内のファウルでPKを献上し、レッドカードで退場。後半以降は蔚山の猛攻を受ける展開に。それでも最後まで諦めず勝利をつかみ、キューウェル監督は「選手たちが最後までやってくれた。まだ見ぬ景色へ、戦っていきたい」とアジアの頂点を懸けた戦いを見据えた。

© 株式会社神戸新聞社