阪神・ノイジー 殊勲の2押し出し「しっかり自分のできることをやりたくて」 今季初マルチ安打も

 9回、ノイジーは押し出し四球となる

 「DeNA3-5阪神」(24日、横浜スタジアム)

 助っ人の選球眼が逆転勝利に直結した。九回、阪神・ノイジーがこの日自身2個目となる押し出し四球を選び、勝ち越しに成功すると力強くほえた。今季初のマルチ安打もマークし「終盤まで得点できてなかったので、いいところで回ってきてチームのためにしっかり自分のできることをやりたくて。悪天候の中で最後勝ち越しできたのは、本当に大きかった」と大仕事を誇った。

 同点とした直後、九回無死満塁での打席だった。この試合まで、得点圏打率は0割(12打数無安打)とチャンスで力を発揮できていなかった。一振りで勝負を決めたい場面でも、チームプレーに徹底。制球の定まらない徳山を相手に、無理にバットを振ることなくストレートの四球で勝ち越し点をもたらした。

 五回2死満塁では、追い込まれてから四球を勝ち取って先制点。押し出しでの2打点に加えて、二回と四回は先頭で安打を放ちチャンスも演出。「今、いい調子で打つことができています。今日の勝ちはチームでつないだおかげ」。自分の手柄ではない。仲間をたたえて、7連勝をかみ締めた。

© 株式会社神戸新聞社