【MLB】今後は楽観も… 波に乗れない山本由伸&吉田正尚に〝古巣〟オリックス関係者がヤキモキ

不安なスタートを強いられているドジャース・山本(ロイター=USA TODAY Sports)

オリックスがドジャース・山本由伸投手(25)の状態を気にかけている。国内では〝無双〟を演じ、12年総額3億2500万ドル(当時約465億円)の破格契約を結んだが、3月21日の今季MLB開幕2戦目(対パドレス戦、韓国・高尺ドーム)で1回5失点するなど序盤での失点が目立ち、5試合で1勝1敗、防御率4・50(日本時間24日現在)と安定感を欠く内容が続いている。

不安なスタートを強いられている現状に古巣のオリックス関係者は「契約もデカいし、重圧もあるだろう。環境に慣れるまで時間がかかるかもしれない」と指摘。その上で「単純に打者のレベルが高い。日本とは比べ物にならないし、勝負球をファウルにされたりもある。キャッチャーもまだ由伸の持ち味を理解していないのではないか。登板間隔も中5日になるとスタミナが持つかどうか…」とも続け、気をもむ。

その一方、山本の今後を楽観視する見立てもある。球団内では「韓国での試合はマウンドも違うし、参考にならない。まだ数試合しか投げてないんだから、これから本来の姿を見せてくれるはず」との声が出ており「三振(30奪三振)も取れているし、四球(5個)も少ない。ダルビッシュだってデビュー戦(6回途中5失点)はよくなかった。最初の期待値が高すぎたので、これから防御率も2点台にしてくるはず。見ている感じは昨年までと変わらないし、2桁は勝てるんじゃないか」と最終的には白星先行になるとの分析論も少なくない。

同じくオリックスから移籍2年目を迎えたレッドソックス・吉田正尚外野手(30)も今季はここまで打率2割5分、2本塁打と波に乗れずスタメンを外れるケースも増えている。それでも前出の関係者は「オフに顎の手術もあった。彼はスロースターターなので5月くらいからエンジンがかかる」と今後の爆発に期待をかけている。2人ともMLBへ巣立ったOBであり、古巣選手たちにとっても大きなモチベーションとなっているだけに熱視線を外さない。

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