残るは4球団のみ!9月の古巣エンジェルス戦での達成可能性も…大谷翔平、今季中の「MLB全30球団ホームラン制覇」への道<SLUGGER>

現地4月23日のナショナルズ戦で、大谷翔平(ドジャース)が今季6号本塁打を放った。ナショナルズ戦での一発は今回が初めてで、これでMLB全30球団中26球団からホームランを打ったことになる。残るはマーリンズ、フィリーズ、カーディナルス、そして古巣のエンジェルスだ。この4チームとの対戦は今後も残っていて、今季中に「MLB全30球団制覇」を達成する可能性もある。まずは今後の対戦スケジュールを確認しておこう。

●マーリンズ
5月6~8日(ホーム)
9月17~19日(アウェー)

●フィリーズ
7月9~11日(アウェー)
8月5~7日(ホーム)

●カーディナルス
8月16~18日(アウェー)

●エンジェルス
6月21~22日(ホーム)
9月3~4日(アウェー)

残り試合数が最も少ないのはカーディナルス戦で3試合。しかも、対戦の舞台となるブッシュ・スタジアムは、左打者のホームランがかなり出にくい球場としても知られる。一方で、大谷は対カーディナルス戦が通算x試合で27打数9安打(打率.333)と相性自体は悪くない。二塁打3本と長打も出ており、WBCでの盟友ラーズ・ヌートバーの目の前でホームランを放つシーンに期待したい。

また、フィリーズ戦も、こちらも通算x打数で打率3割超と得意な相手。特にエースのザック・ウィーラーは3打席のみとはいえ1安打2四球とすべて出塁している。フィリーズの本拠地シチズンズバンク・パークも比較的本塁打は出やすい球場ではある。ただ、ウィーラーをはじめフィリーズの先発陣は今季絶好調。リーグ優勝を争うライバルチームでもあり、大谷に対しても本塁打は打たせまいと細心の注意を払ってくるに違いない。

逆にマーリンズは、実は大谷が最も苦手にしているチームだ。通算打率.148(27打数4安打)は、これまで対戦した29球団の中ではワーストの数字で、長打は1本もない。23日時点でリーグ最低勝率と低調ぶりが目立つマーリンズだが、30球団制覇を目指す上では最大の難敵かもしれない。

そして何と言っても注目は古巣エンジェルスとの対戦。対戦は4試合しかないが、投手陣の多くは特徴をよく知っている間柄とあって、一発は十分期待できる。5月上旬のマーリンズ戦で先に本塁打を放っておいて、9月上旬のエンジェル・スタジアム凱旋の際に記録達成となれば、最高のシナリオになるだろう。

ちなみに、「全30球団から本塁打」は現役ではチームメイトのムーキー・ベッツを含む15人が達成している。もう一人の盟友フレディ・フリーマンも記録達成にリーチをかけており、残るはロイヤルズ戦(6月14~16日に3連戦が予定されている)のみ。首尾良くいけば、今季中に“全球団ホームラン男”がドジャースに3人揃い踏みする可能性もある。

構成●SLUGGER編集部

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