【U―23】悩める10番・佐藤恵允の〝ざんげ〟で五輪切符獲得へイレブン結束

佐藤恵允がラッキーボーイになる!

悩める10番がラッキーボーイ宣言だ。U―23日本代表は24日、パリ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23アジアカップ(カタール)の準々決勝カタール戦(25日)へ最終調整を行った。いよいよ始まる一発勝負で重要になるのが、ラッキーボーイの存在。そこで期待されるのが、背番号10を担うMF佐藤恵允(20=ブレーメン)だ。

開幕から2試合連続スタメンで、22日の韓国戦は途中出場。いまだ無得点の佐藤は「今まで10番としての仕事を何も果たせていないと思うので、明日の試合がラストチャンスだと思っている」と決意をにじませた。モヤモヤする心を晴らしたのが、イレブンの前で行った〝ざんげ〟だ。

前夜に、今大会初めて選手間ミーティングを開催。その場で佐藤は率直に胸の内を吐露した。「自分は今までちょっとふがいないプレーをしていたので、それについての話。本当に自分の本心をしゃべった。(チームメートは)『ここにいる人たちはみんなファミリーだよ』と言ってくれた。すごいホッとした。(涙も)出るくらいで」。佐藤が本音をさらけ出すことで、イレブンの団結力が高まった。

吹っ切れた10番は、自らがラッキーボーイになるイメージを思い描く。「(自分は)運が良いというか、勝負強さというのがあると思っている。そこでうまく壁をぶち破ってきた。今回もここから本当に試合を決定付けるようなプレーができれば。そういうプレーが一つでもあれば、波に乗ってくる。爆発すると思います!」と力強く宣言。大岩ジャパンの背番号10が、8大会連続の五輪切符へ難敵を蹴散らす。

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