戦術核使用条件明文化せず ベラルーシ大統領

ルカシェンコ大統領(タス=共同)

 ベラルーシのルカシェンコ大統領は24日、同国内に配備されたロシア戦術核兵器の使用条件は明文化されておらず、プーチン・ロシア大統領と協議して決めると述べた。タス通信が伝えた。

 ルカシェンコ氏は、国防の基本文書である軍事ドクトリンに核使用のメカニズムは「書かれていない。われわれがプーチン氏と決めることだ」と述べ、使用に制約を設けず、同盟国ロシアと合意すれば使えるとの考えを示唆した。ウクライナ侵攻などを巡ってロシアやベラルーシと対立する欧米へのけん制とみられる。

 ルカシェンコ氏によると配備は昨年10月に完了した。

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