米国株式市場=まちまち、好業績に期待 利回り上昇は重し

Chibuike Oguh

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な地合いの中、まちまちで取引を終えた。米債利回りの上昇が重しとなる一方、ハイテク大手を中心とする好調な企業業績が期待されている。

この日行われた過去最高額となる700億ドル規模の米5年債入札は国債利回りを押し上げ、株価を圧迫した。10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇し、4.6459%となった。

S&P総合500種はほぼ横ばい。ダウは反落し、ナスダックは上昇した。S&P500種の11セクター中7セクターが上昇した。

メタ・プラットフォームズは時間外取引で11%下落した。第1・四半期の売上高は予想を上回ったが、2024年の設備投資が最大400億ドルに達するとの見通しを示したことが嫌気された。

マイクロソフトとアルファベットも今週決算を発表する。

テスラは12%上昇。前日発表した四半期決算は低調だったが、新モデルを前倒しして2025年の早い時期に投入すると発表したことに支援された。

25日発表の第1・四半期米実質国内総生産(GDP)や26日発表の3月個人消費支出(PCE)指数に注目が集まっている。

ボーイングは2.8%安。第1・四半期決算が7四半期ぶりの減収となったことに圧迫された。

テキサス・インスツルメンツ(TI)は5.6%高。前日の決算発表時に示した第2・四半期見通しが市場予想を上回った。

半導体株の大半が堅調となり、フィラデルフィア半導体指数も上昇して引けた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.33対1の比率で上回った。ナスダックでも1.22対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は102億株。直近20営業日の平均は110億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 38460.92 -42.77 -0.11 38552.79 38552.79 38310.55

前営業日終値 38503.69

ナスダック総合 15712.75 +16.11 +0.10 15805.60 15839.00 15634.44

前営業日終値 15696.64

S&P総合500種 5071.63 +1.08 +0.02 5084.86 5089.48 5047.02

前営業日終値 5070.55

ダウ輸送株20種 15077.80 -358.61 -2.32

ダウ公共株15種 892.75 +6.79 +0.77

フィラデルフィア半導体 4526.20 +47.40 +1.06

VIX指数 15.97 +0.28 +1.78

S&P一般消費財 1414.72 +6.98 +0.50

S&P素材 556.33 +0.43 +0.08

S&P工業 1033.33 -8.23 -0.79

S&P主要消費財 810.38 +7.43 +0.93

S&P金融 683.69 -0.86 -0.13

S&P不動産 229.60 +0.94 +0.41

S&Pエネルギー 735.21 +0.76 +0.10

S&Pヘルスケア 1641.21 -4.14 -0.25

S&P通信サービス 286.72 -0.17 -0.06

S&P情報技術 3606.93 +1.13 +0.03

S&P公益事業 339.00 +2.00 +0.59

NYSE出来高 9.87億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38225 - 215 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 38185 - 255 大阪比

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