24日のナショナルズ戦前に取材対応
ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地ナショナルズ戦前に現地で取材に応じた。前日、ドジャース史上最速の打球速度118.7マイル(約191.02キロ)、飛距離450フィート(約137メートル)の6号ソロをかっ飛ばしたが「感覚的にも人生の中でトップクラス」と手応え十分であったことを表現した。
大谷は前日、9回に右腕バーンズの変化球を右翼2階席へ放り込んだ。MLBのサラ・ラングス記者のXによると、この一撃は自己最速の弾丸ライナーであっただけではなく、スタットキャスト導入後のドジャース史上最速弾。さらに今季のメジャー最速弾であっただけではなく、歴代12位タイの速さとまさに記録まみれの一撃だった。
大谷は一夜明けたこの日の取材で「感覚的にも人生の中でもトップクラスなんじゃないかと思った」と手応えを表現。昨年右ひじの手術を行っているが「投球プログラムのリハビリは続いていますが、基本的に打撃は(リハビリは)もう終わってはいるので、フィールド上でどれくらい強度を高く保って毎試合出られるかということにフォーカスしている」と状態を明かした。
以下、囲み取材での一問一答全文。
――昨日の6号本塁打について。あんなに強い球が行くと思ったか。
「感覚的にも人生の中でもトップクラスなんじゃないかと思った」
――手術後にパワーが戻ってきている。
「投球プログラムのリハビリは続いていますが、基本的に打撃は(リハビリは)もう終わってはいるので、フィールド上でどれくらい強度を高く保って毎試合出られるかということにフォーカスしています」
――投球への負担が軽減される分、打撃で数字を残しやすい部分はあるか。
「時間的な余裕があるのはもちろんなので、体調管理しやすいというのはその通りかなと思う。あんまり、考える時間が長すぎるのも良くないと思うので、基本的には練習やデータを見る時間は例年通りにしている」
――以前も打者専念した経験がある。
「前回は膝に不安が多かった。肘以外は万全な状態なので、そこが前回とは違うかなと思う」
――前回の打者専念時に比べて、打撃の適応は良いか。
「新しいチームで新しい打線に入っているので、自分の状態を気にしている余裕はあまりない。勉強の途中かなという感じ」
同僚との交流「新しい通訳が…ハハハ」
――次のシリーズはブルージェイズ戦。入団決定前、トロントへプライベートジェットに乗って移動したなどと誤情報も流れた。トロントのファンに対して申し訳ない気持などはあるか。
「行った、行かないに関しては正直、自分もビックリしたので、そこはファンの人と同じ心境でその時はいましたけど、実際に話もさせてもらって素晴らしい球団だなと思った。ファンの人も含めて自分は凄く好きですし、行くこと自体はとても楽しみにしている」
――ロバーツ監督との会話について。
「バッティングコーチとは基本的には動作的なところがメインですけど、監督ともアプローチについて話して、自分も納得する部分はあった。早い段階で対策を打つことで、プレーしやすくなるということは話していた」
――クラブハウスでの存在感が大きくなったように感じる。
「そうですね、新しい通訳が素晴らしいんじゃないですかね。ハハハ」
――水原一平容疑者の問題で経済的にマイナスになったと思うが、親友を失ったという感情的なマイナス面はあるか。
「まだ調査が続いていて、全てが終わったわけではないが、この件でサポートしてくれているチームメイトらたくさんの人がいる。そこにありがたいなと感じる場面の方が多いかなと思う」
――トロント以外に移籍交渉したチームはあるか。
「向こうが言う分には構わないんですけど、向こうもシーズン中で迷惑がかかるかもしれないので、具体的なチーム名は控えたいなと思います」
――佐々木麟太郎に関して。
「助言はしないですね。自分が選んだところがベストだと思う。僕もそうやって決めてきている。本人が納得して選んだっているのが一番大事だと思う」
妻は今回の遠征に同行せず「一緒に散歩いったりはしますけど」
――ドジャースの日本出身選手としては、ロバーツ監督の7本塁打が最多。あと1本で並ぶ。
「今日(更新)できればいいですけど、ベストを尽くします」
――6号ホームランについて。どんな面が人生1番だったか。
「打感というか、当たったポイントもそうですし、タイミング的にドンピシャだったかなと思います」
――昨年の打撃が良かったと言うがそれに戻ったのか、それとも一つ上の段階に行ったのか。
「段階は進んでいるとは思う。上に行けば行くほど伸び率みたいなものは下がってくるとは思うが、細部はちょっとずつ上がってくるものだと思う。継続して伸ばしていく部分もあると思うので、どちらともかなと思う」
――クリケットバットを使って練習したと話していた。
「練習の一環。過度にやりすぎることで逆によくなかったり、バランスの問題なので。打てない要因がここにあるならこの練習、みたいなバランス感覚が大事かなと」
――この遠征に奥さんは来ているか。結婚して遠征先に連れて外に出たり、違う時間を一緒に過ごしたい考えはないか。
「来てないですね。休みの移動が多いので、あまり自宅で丸一日休みみたいなのは今のところあまりない。一緒に散歩いったりはしますけど」
――渡邊雄太について。日本に戻る決断をした。
「決断自体はリスペクトしてますし、本人が納得して選んだ道が本人にとって一番いい選択だと思うので。日本人選手として同級生でしたし、寂しい気持ちと、改めて頑張ってほしいという気持ち」
THE ANSWER編集部