静岡県富士市/139号西富士道路新IC設置、予備検討にBIM・CIM初活用

静岡県富士市は、国道139号西富士道路に計画する新ICの予備検討にBIM/CIMを活用する。市初の試みで、立体交差が入り組む複雑な形状となるため、今後の関係機関との協議を円滑に行うために実施する。公募型プロポーザルの手続き中で26日まで参加表明書を受け付ける。6月6日のプレゼンテーションを経て同月中に優先交渉権者を選定する。契約限度額は2669万7000円(税込み)。
業務名は「国道139号西富士道路新IC調査業務委託」。西富士道路は富士市伝法~小泉の延長約6・8キロの自動車専用道路。新ICは県道一色久沢線からアクセスするON・OFFランプで、新東名高速道路との交差部に計画している。
新東名高速道路の高架橋下に建設し、一色久沢線や西富士道路、ランプの3層構造となる複雑な形状で、従来の2Dでは完成イメージの表現が困難。ランプと橋脚の間隔やランプと上部工の建築限界を確実に確保する必要もある。今後の協議を円滑に進めるため、地形測量や路線測量に3D点群データを含む現地測量を行い、3D情報を用いたBIM/CIMを活用したIC予備設計を行うことにした。
プロポーザルの特定テーマは、関係機関との円滑な協議を行う上での留意点に対する対応策について。業務内容は測量業務が基準点測量(3級2点、4級20点)、地形測量36平方メートル、路線測量550メートル。設計業務はIC予備検討、一般構造物予備検討、BIM/CIM活用。履行期間は2025年3月27日まで。

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