広島市/浅野文庫等施設基本・実施設計、第2四半期に公募型プロポ公告

広島市は本年度、市長公館(広島市中区上幟町2の6)跡地に計画する浅野文庫等施設(仮称)の基本・実施設計に着手する。事業者の選定は公募型プロポーザル方式を採用し、第2四半期に公告する。2024~25年度で設計を行い、26~28年度で建設、29年度の開館を目指す。本年度の当初予算では、25年度の債務負担行為で基本・実施設計費1億7700万円を措置している。
基本計画によると、新施設のコンセプトは、誰もが学び、憩う『平和分化』の情報拠点とした広島市立図書館再整備方針を踏まえ、「郷土の歴史・文化を伝え、郷土愛をはぐくむ図書館~郷土資料をもとに広島の歴史・文化を発信し、学びを支える図書館~」。▽郷土に関する資料や情報を蓄積し、次世代に引き継ぐ▽郷土の歴史・文化に関する学習、調査・研究を支援する▽郷土の新たな魅力発見につなげる-の役割を持たせる。
新施設の諸室構成は、収蔵エリア、閲覧研究エリア、展示活動エリア、事務管理エリア、その他各共用部とし、規模は3階建て延べ約2400平方メートルを想定。外観は、景観計画重点地区(縮景園周辺地区)、リバーフロント地区のエリアであることに留意し、近接する広島県立美術館や縮景園などで構成される景観と調和した外観とする。
概算事業費は、設計費約2億円、工事費約35億円の計約37億円と試算。24年度に設計、25年度に実施設計と市長公館解体工事実施設計、26~28年度に建設工事、市長公館解体工事、29年度開館を予定している。

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