【天皇賞】ブローザホーン好感触 折り合い重視で気負わず登坂 吉岡師「頂点に立つ力のある馬」

 栗東坂路で好ムードを漂わせるブローザホーン(左)

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 ブローザホーンが24日、栗東坂路を気負うことなく駆け上がる。力みが表面化して3着に敗れた阪神大賞典の結果を受け、『折り合い』を最大のテーマに掲げての追い切り。ディクテオン(6歳オープン)と併せて、あえてパートナーを意識させるシーンを演出しながらも、歩調を合わせての登坂を落ち着いてこなした。

 実質的なリハーサルは20日の栗東CWで完了済み。最終追いは予定通りストレッチ感覚で、4F55秒0-40秒4-13秒3での併入フィニッシュ。騎乗した菅原明は「角馬場で乗っている時からとてもいい感触でした。しっかりと我慢ができていましたし、毛ヅヤ、体の張りも良くなって、調子が上がっていると感じました」と好感触だ。

 前走後は放牧に出すプランを変更。在厩調整でハミを替え、コース追いを軸に据えるなど、課題と向き合ってきた吉岡師も手応えをにじませる。「掛かるようなシチュエーションをつくって調整してきましたが、しっかりと冷静に走れています。状態面はすごくいいですし、G1でも頂点に立つ力のある馬だと思います」。2度の坂越えをリラックスしてクリアできれば、目指すべきタイトルが視界に入ってくる。

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