「道のオアシス」福井県池田町に4月27日オープン 足羽川を望むテラスや芝生広場、飲食物販も

広大な敷地に芝生広場や休憩スペースを備えた「道のオアシス フォーシーズンテラス」=福井県池田町志津原

 福井県池田町志津原の国道417号沿いに池田町が整備した観光交流施設「道のオアシス フォーシーズンテラス」が4月27日、開業する。約2.5ヘクタールの広大な敷地に足羽川を望むテラスや芝生広場、飲食・物販などの施設棟を備える。昨年開通した国道417号冠山峠道路を通るドライブ客らの利用を見込み、観光誘客や町PRの新たな拠点となる。

 コンセプトは、四季折々の景観が楽しめる「くつろぎの場」。国道と足羽川に挟まれた広大な敷地に、飲食と物販、観光案内所を備えた「センターハウス」(床面積560平方メートル)と芝生広場(約6540平方メートル)、川辺のテラス、ウッドデッキなどを整備した。

 総事業費は約9億5700万円。約70台分の駐車場とトイレ、電気自動車(EV)充電設備は24時間利用できる。

 町が出資する一般財団法人いけだ農村観光公社(旧池田屋)が、指定管理者として運営する。町全体の滞在時間を延ばし、町内の各観光地へ足を運んでもらう「つなぎ役」(公社担当者)として機能させたいとする。

 川辺のデッキから遊歩道を500メートルほど歩けば、観光名所のかずら橋まで足を延ばせる。志津原のレジャー施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ(TPA)」や温泉宿「冠荘」とも近接する立地で、周遊観光につなげたい考え。

 センターハウスでは、地場産食材を生かした料理や地元事業者の土産品などを販売する。屋外スペースはキッチンカー出店も受け入れるなど、にぎわい創出を図る。

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