【阪神】伊藤将司が6回まで無安打無得点の力投「ストレートも変化球も力強いのがいっていた」

7回3失点だった阪神・伊藤将

阪神・伊藤将司投手(27)が24日のDeNA戦(横浜)に先発し、6回まで無安打無得点の力投。結果的に7回3失点で2点ビハインドの状況となったところで降板したが、自らのゲームメークと気迫の投球がチームを5―3の逆転勝利へと導いた。

雨中の投球ながら5回までは2四球を与えたのみで15個のアウトを重ねた。そのうち8個がフライアウトで「ストレートも力強いのがいっていたし、変化球も。ポップフライが多かったんでそういうのが良かった」と好調を自覚していた。

だが、1点リードのまま5回を終えたところで36分の中断。内野の土の部分にはシートが張られ、雨脚も強くなり集中力を保つことが難しい状況だった。

「(無安打は)全く意識していませんでした。ブルペンでキャッチボールしたりしていたので、集中を切らないようにしてました」

続投した6回は先頭の石上にストレートの四球を与えたが、後続を退け無失点。無安打無得点の投球は継続されたものの、7回に落とし穴が待っていた。

21人目の打者となった先頭・佐野に右前に初安打を許すと、1死から宮崎に中前打されるなど二死二、三塁のピンチ。ここで山本に中前2点打を浴び、逆転を許してしまった。

さらに続く石上にも右前打を浴び、この打球を右翼・森下が後逸して3失点(自責2)。リードした梅野が「将司がまだ追いつける点数の中でしっかり投げてくれた」と話したように、2点差でとどめた事が9回の逆転劇につながった。

自身3勝目はならなかったとはいえ、引き分けを挟んでチームの7連勝にきっちりと貢献した。

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