アダストリア 新ブランド ヨーカ堂と協業 機能性売り、茨城県内など64店で販売へ

新ブランド「ファウンドグッド」の売り場を展開しているイトーヨーカドー東大和店=東京都東大和市

カジュアル衣料のアダストリア(茨城県水戸市、木村治社長)は24日、総合スーパー大手のイトーヨーカ堂と協業し、衣料品の新ブランド「ファウンドグッド」の展開を本格的に始めると発表した。アダストリアが製造し、イトーヨーカ堂は7月までに竜ケ崎店(同県龍ケ崎市)など64店で販売する。

アダストリアは、社外パートナーとの協業で新規事業の拡大を図る狙いがある。イトーヨーカ堂は、経営再建に向け自社での企画、開発からの撤退を進める代わりに、外部の力を借りて衣料品売り場の魅力向上を図る。

立ち上げに先立ち、2月15日から同ブランドの商品をイトーヨーカドー木場店(東京都江東区)の衣料品売り場で先行導入していた。

メインターゲットは30~40代のファミリー層。ラインアップは、ベーシックで機能性を備える女性服、男性服、子供服のほか、服飾雑貨や生活雑貨など。製品は専門店よりは安価にし、吸水速乾などの機能性を売りにする。2週間ごとに新商品を投入し、季節や流行に応じた品ぞろえにする。将来的には、一部商品をイトーヨーカ堂と同じグループのコンビニ大手、セブン-イレブンの店舗で扱うことも検討する。

店舗には最大で約6500アイテムをそろえる。24日時点で関東を中心にイトーヨーカドー47店舗で展開、7月までに順次拡大する。今月10日からは通販サイトZOZOTOWN(ゾゾタウン)への出店も始めた。

アダストリアは「GMS(総合スーパー)で新しい市場を開拓したい」としている。

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