米化石ハンターがダイビング中に巨大ワニに噛みつかれ…奇跡的に命拾いできた九死に一生の覚悟!

全治半年の重傷(写真はフェイスブックから)

川でダイビング中にワニに襲われて重傷を負ったものの、奇跡的に助かった米国の男性が話題になっている。

文字通り九死に一生を得たのは、サウスカロライナ州に住む化石ハンターのウィル・ジョージティスさん。4月15日、同州を流れるクーパー川でスキューバダイビングをしながら水深15メートルの川底でサメの歯の化石などを探していた。

酸素ボンベの残量が10分を切ったので水面に浮上したその瞬間! 巨大な“アリゲーター”が自分めがけて真っすぐに泳いでくることに気がついた。ワニは、ウィルさんが本能的に頭をかばうために上げた右腕にガブリ!

ウィルさんは自分の両脚をワニの胴体に巻きつけ、左手にドライバーを持って目を突き刺そうとしたが、胴体が太すぎて完全に固定することができなった。ウィルさんは身長188センチ。ワニの巨大さが想像できる。

その後、ウィルさんは、右腕を噛みつかれたままの状態で、川底まで引きずり込まれてしまった。その時の状況を地元メディアにこう語った。

「ああ、ここで死ぬんだと思いました。そして酸素ボンベが空になるまでドライバーでワニの歯茎を突き刺しました」

そして酸素ボンベの残量はほぼゼロになり、「もう右腕が引きちぎれても構わない」と覚悟を決めたウィルさんは、体をひねりながら思い切り両脚でワニを蹴ったところ……ワニはふっと顎を緩め、ウィルさんの右腕は自由になった。

そのまま水面に浮上し、仲間がいたボートに救い上げられたという。

写真は友人のリチャード・ジャコットさんが自身が運営するフェイスブックのグループ「MAGMA Land Of The Sky Gem Show!」に投稿した手術後のウィルさんの姿だ。

ウィルさんは右手首を骨折し、腕の骨を脱臼。現在、固定のために金属プレートとネジ9本が埋め込まれている。さらに手術の必要があるが、半年ほどで全快するという。

何はともあれ命が助かって良かった!

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