戸塚中・河内さん 硬式野球全国大会で金 中本牧リトルシニア所属 横浜市戸塚区・横浜市泉区

メダルを手にする河内さん

戸塚中学校3年の河内景虎さんがこのほど、中学硬式野球チーム「中本牧リトルシニア」の一員として第30回日本リトルシニア全国選抜野球大会で優勝を果たした。河内さんは「最後の夏の大会も優勝したい」と話す。

5番・ショートで

同大会は中学硬式野球のうち「リトルシニア」の全国大会。全国の各ブロックを勝ち上がった64チームが出場し、3月25日から4月1日まで大阪で行われた。中本牧は初戦から5対1、8対1と投打のかみ合った危なげない試合運びをみせ、決勝の大阪福島との試合も6対2で勝利して優勝を果たした。

河内さんは全試合にスターティングメンバ―として5番・ショートで出場。大会を通じて3割3分3厘の好打率で守備でもチームに貢献し、優秀選手にも選ばれた。「勝ち上がるにつれ、負けたチームの分も頑張らないといけないと思った」と大会を振り返る。

同大会優勝はチームとしても26年ぶりだったが、余韻に浸る間もなく翌日には通常通りの練習を開始したという。

「夏の頂点」目標に

河内さんの所属する中本牧リトルシニアは県内有数の名門。東北楽天ゴールデンイーグルスの渡辺佳明選手などプロ選手も多数輩出してきた。

今の目標は3年最後の大会となる夏のジャイアンツカップ。リトルシニアだけでなく、ボーイズリーグやヤングリーグのチームも出場し、中学硬式野球の最高峰として位置づけられている。

中本牧は昨年同大会で3位にまで上り詰めたが、「最後の夏は優勝したい」と河内さんは力を込める。

戸塚小学校で活動する戸塚ACFホークスで年長から野球を始め、小6の時には横浜DeNAベイスターズジュニアチームにも選ばれるなど非凡さを発揮してきた。3歳下の弟・琥太郎くん(戸塚小6年)も兄を追って、ベイジュニ選出をめざしている。

小学生の頃はエース投手だった河内さん。ホームランも打てる長打力と合わせて「二刀流」として活躍してきた実績もあり、「投手もまだ諦めていない。この先、投げる機会ももらえるよう練習していく」と意気込む。

父の涼さんは「少年野球のコーチや祖父母など、周りの人たちから応援してもらえるのがうれしいようで、励みになっている」と語った。

今大会での河内さん(家族提供)

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