県高校総体前特集 バスケットボール男子 注目の選手を紹介① 【大分県】

県高校総体まで約1カ月。前哨戦となった南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選の男子決勝では、柳ケ浦が別府溝部学園に勝利した。ここ数年は2強が県内タイトルを分け合っているが、大分上野丘、大分舞鶴も力を付けている。今回は県高校総体の注目選手と、その選手のライバルや気になる選手を聞いた。

スモールフォワード 山下凛生(柳ケ浦3年)

2007年3月18日生まれ、188㎝、80㎏、前所属チームは城山中学校バスケットボール部(福岡県)

高さを生かしたゴール下のシュートやリバウンドだけにとどまらず、3ポイントシューターとしてアウトサイドシュートを得意とする。スコアラーとして監督やチームメートが絶対的な信頼を寄せ、頼れる存在の一人。自身もその自覚を強く持っていて、流れを変える1本を常に狙っている。課題のドライブも強化中で、「得点のバリエーションを増やし、留学生とのコンビネーションで得点を生むようなアシスト力も付けていきたい」と、さらなるオフェンス力強化を図っている。

気になる選手

スモールフォワード 杉本大成(別府溝部学園3年)

国体九州ブロックで同じ大分県チームの仲間として戦った選手。シューターとして似たプレースタイルなので意識している。県高校新人大会では杉本選手がケガで出場できず、マッチアップは実現しなかったが、全国を目指す過程で必ず立ちはだかる相手だと思う。自分の持ち味である3ポイントシュートの確率を高めるだけでなく、ディフェンスを強化してシュートを止め、オフェンスの流れをつくれるように頑張りたい。

センター ロハンジュラ・オマニュンドゥ・ジョン(別府溝部学園3年)

2006年11月13日生まれ、201cm、101kg、コンゴ出身

昨年の国体九州ブロックでは成年男子チームの一員として出場した。大学生や社会人を相手にフィジカルの強さを存分に発揮し、ポテンシャルの高さを証明した。楢原剛アシスタントコーチは「いつもと環境の違う場所で、チームメートと練習して人間的に大きくなった。一生懸命にプレーする姿はチームの模範」と目を細める。苦手の外角のシュートを練習後に黙々と練習するなど、バスケットボールに取り組む姿勢もチームにいい影響を与えており、高さやパワーだけでなくチームの核として存在感を示している。「毎試合30得点、20リバウンド」をノルマとして課す。

気になる選手

センター ボディアン・ブーバカー・ベイノット(柳ケ浦3年)

ベイノットはしっかりボックスアウトしてくるし、僕のプレーを研究している。対戦するたびにうまくなって、やばい選手になっている。マッチアップするのは大変だけど、チームが勝つためには負けられない。次に(県高校総体で)対戦したら絶対負けない。そのための練習をしている。勝つのは僕らだ!

スモールフォワード 吉本晟(大分上野丘3年)

2006年8月11日生まれ、182cm、75kg、前所属チームは明豊中学バスケットボール部

サイズのあるシューター。3点シュートを得意とし、入りだしたら止まらない。それだけに相手の厳しくマークにつかれ、思うようなプレーをできない時間帯も多いが、「いいタイミングで打てるようにマークをはがしたい。1試合に(3点シュートを)6、7本決めたい」と意気込む。県高校総体後に部活を引退するため、「悔い残らないプレーをして高校バスケを終えたい」と語る。今村泰三監督は「厳しいメークにつかれたときに何ができるのか。高さを生かしてディフェンスリバウンドなど頑張ってほしい」と期待する。

気になる選手

スモールフォワード 山下凛生(柳ケ浦3年)

柳ケ浦のキープレーヤー。ポジションは自分と同じ3番(スモールフォワード)となりそうだが、役割がシューターなことも自分と同じ。対戦したときはマッチアップすることになると思う。シュートを打つポイントが高く、チェックに行っても届かないので、ボールを持たせないようなディフェンスをしたい。留学生を抑えることもポイントだが、彼に簡単にシュートを打たせないことが需要になる。

(黒木ゆか)

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