県高校総体前特集 バスケットボール女子 注目の選手を紹介② 【大分県】

県高校総体まで約1カ月。女子は前哨戦となった南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選で明豊が優勝したが、上位4校のレベルは拮抗(きっこう)している。組織としての成熟だけでなく、個々のレベルアップが勝利を呼び込む原動力となる。県高校総体の注目選手を紹介するとともに、彼女たちのライバルや気になる選手を聞いた。

センター 高橋瑞奈(大分3年)

2006年6月21日生まれ 168cm 前所属チームは大分中学校バスケットボール部

闘志を全面に出し、ゴール下を主戦場とする。井場田卓監督は「オフェンスとディフェンスの両方のリバウンドが強く、泥くさいプレーができる選手。献身的な性格なので、チームの精神的支柱になってほしい」と期待する。新チームになってからは、控えのベンチメンバーがほとんどいない状況での試合が続いたが、けが人が復帰し1年生も加わった。「体力を温存する必要がなくなり、ファウルも気にせず思い切りプレーできる」と本来のアグレッシブなプレーが見られそうだ。一戦必勝で、県高校総体では3連覇を目指す。

気になる選手

センター 永原琉衣(明豊3年)

自分より身長が高く、リバウンドが強い。ジャンプシュートも確実に得点に結び付けるので手強い。明豊が苦しい展開になれば、必ず(永原に)ボールを入れてくる。それだけ頼りになる選手ということ。対戦すればマッチアップする選手なので、15点以内に抑えて、自分がそれ以上の得点を決めたい。

シューティングガード 渡辺優美菜(明豊3年)

2007年4月26日生まれ、154cm、前所属チームはKAGO CLUB(福岡県)

現時点のチーム内では7番手だが、チームの得点源となるエースの末永瑠奈(3年)、3ポイントシューターの羽田さくら(同)の状態が悪いときに、すぐにコートに立つ。身長は高くないが、ドライブやシュート力があり、好不調の波が少ない。昨年末のウインターカップでも大舞台を経験。与えられた時間で与えられた仕事をしっかり遂行する。杉山真裕実監督は「彼女の成長がチームの伸びしろになる」と期待する。

気になる選手

チームメート

対戦する選手、マッチアップする選手には負けたくないが、チーム内の選手みんながライバル。試合に出るからには、長くコートでプレーしたい思いは強い。ベンチメンバーで満足することはない。先発に食い込むためにストロングポイントを磨き、インターハイ、ウインターカップでの活躍を目指す。

ポイントガード 友松姫華(中津北3年)

2007年3月19日生まれ 154.3cm 前所属チームは中津中学校バスケットボール部

中津北のスピードスター。猛スピードでコートを駆け回り、相手の守備陣形をかき回す。守備力にも定評があり、「1対1では絶対に抜かれたくない」と粘り強く、最後まで食らいつく。県高校総体に向けて、「相手に向かっていく姿勢が出ている。(攻守両面で)自分がチームに勢いを与えるプレーをしたい」と静かに闘志を燃やす。チームメートの和才美月(3年)とは小学4年の頃から同じチームでプレーする。「目を見れば何をしたいか分かる」と抜群のコンビネーションも見どころとなる。

気になる選手

ポイントガード 原田美優(明豊3年)

自分のできないプレーができるチームメートがライバルなので、対戦相手を意識することはあまりない。強いて挙げるなら明豊。県内で一番強いチームであり、明豊を倒さなければ全国には行けない。マッチアップする相手(原田)はガンガン来るので、スピードに乗る前に止めなければいけない。自分の長所を出し、チームの長所を引き出すのがポイントガードの役割なので、そこは絶対に負けたくない。

(柚野真也)

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