原英莉花も180度手首を返してる…!? 飛距離に必要な“リストターン”とは?

日本ツアーでは男女ともに20代前半の選手の活躍が目立つようになってきた。若い選手の特徴は、飛んで曲がらないこと。女子でも250ヤード、男子では300ヤードが普通になってきた。

その要因は”ひと昔前”とは違う新しい飛ばし方にある!

ヘッドがズレにくい=ヘッドが返しにくい

蟬川泰果昨季、賞金ランキング2位の蝉川は、平均飛距離306ヤードとツアーを代表する飛ばし屋腰を止めて手首を返すフォローまで腰を正面に向けたままリストターンを使って飛ばす

昔と今とではドライバーの性能も違います。今どきの超高慣性モーメントドライバーはヘッドがズレにくいというメリットもありますが、ヘッドが返しにくくなっているのも事実。だからこそ、飛ばすためにはフェースを返す動きが必要で、蟬川泰果選手や原英莉花選手のような飛ばし屋もしっかり手を返して打ってます。

アマチュアはボディターンを意識しすぎて手の動きが足りない人が多いですが、高慣性モーメントドライバーは意識的にシャフトを左方向に回転させないとスクエアヒットできません。ポイントは腕の動きではなく、手の平で回転させる。感覚的には手打ち気味でOKです。

原英莉花昨季の前半はケガに苦しんだが、それでも平均飛距離は255ヤードと女子ではトップクラス手首を180度返しているダウンスイングではタメを作りインパクトゾーンで一気に手首を返す

左方向に回転する力を加える

ハーフウェイダウン以降で左方向に手首を回転させるとロフトが立ち、ボール初速が上がる。

インパクトゾーンで積極的に手首を返してフェースをターンさせる

体を回転させながら手首も180度返す。ドライバーは重心距離が長いのでリストターンしても引っかけない。

手首をロックしているとフェースが開いてしまう

手首をロックさせたまま体を回すと、フェースが開いたインパクトになってしまうためスライス系のミスが増える。

いかがでしたか? 手首はロックせずに返すイメージで打ちましょう!

レッスン=小野耕平●おの・こうへい/1997年生まれ。プロコーチ石井忍を師事して、大学生のころからレッスン活動を開始。最新機器や最先端のスイング理論に精通し、現在は「エースゴルフクラブ」でインストラクターを務める。

構成=野中真一
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ赤坂

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